昨年11月のある日曜日、あるお茶会で
生まれて初めてお点前をしました。
仕事では人前で話をする機会が多く、
「アガる」という経験を久しくしていない
このワタクシですが…
この日ばかりは、ド緊張 でした![]()
恥ずかしながら白状すると、
お茶会の前の日はよく眠れなかったほど。
今思い返しても、手に汗がにじみます。
この日は、わたしが学んでいる「松尾流」という流派の
勉強会という位置づけで、
割合とカジュアルなお茶会でした。
先生からは、
「今回はお仲間ばかりだから間違えても平気よ」と
何度もおっしゃっていただいていて、
わたしも開き直っていたつもりでしたが、
出番が近づくにつれて、ドキドキ、ソワソワ…
時間の経過とともに、
居てもたってもいられなくなりました。
初めてのお点前というのは、
みなさん同じように緊張されるものなのでしょうか?
この日、わたしは二席目のお点前だったので、
あっという間に出番が回ってきました。
実は、同じ教室に通っている女性が
お半東さんをしてくれる予定になっていて、
万が一忘れたり間違えたりしたら小声で
教えてもらうことになっていたのですが…
頼りにしていたその女性が風邪でダウン。
欠席が前日に確定し、
緊張が倍増したという事情もありました。
眠れないベッドのなかで、
何度も何度もシミュレーションしたお点前を、
ぎこちないながらも、
なおかつ所々間違えながらも、
なんとか進めていきました。
お茶をすくうお茶杓がカチカチカチ…と
小刻みに震えたりもしましたが…(苦笑)
なんとか終えることができたときは、
とてもとてもホッとしました。
あれだけの解放感は、
近年味わったことがないかもしれません。
少し自信もついたように思います。
得がたい機会をいただきました。
着物を着たいだけの理由で始めた茶道ですが、
今はその存在が少しずつ、大きく育ってきています。
お茶碗の持ち方、茶杓の拭き方、
畳の上の歩き方…
細かなルールがたくさんある茶道のお作法は、
ひとつひとつの動きのなかでの
心の込め方を教えてくれているのだと思います。
なにをしていても、すぐに気が散ってしまい、
目の前のことに集中できないわたしですが、
お茶のときだけは、
お茶碗のほうを高く持つんだったな、
茶杓は頭を少し下げるんだったな…と
すべての動きに決まりごとがあるためか、
他のことを考える余裕がありません。
お茶のことだけを考えます。
目の前のことに集中します。
それが、心の込め方のひとつではないかと
そんなことを思ったりします。
まだまだ未熟者ですが、
おばあちゃんになるまで続けていこうと
心に決めています。