黒留袖 | 着物語 -KIMONO STORY-

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黒留袖 (くろとめそで) について解説します!


結婚している女性(ミセス)の第一礼装がこれです。結婚式で、新郎や新婦のお母さまがよく着ていますよね。


地色が黒で、裾には金や銀の華やかな模様が入り、紋が5つ白く染め抜かれている (前に2つ、後ろは背中と両袖とで3つ)、そう、あの豪華な着物です。

衿や裾、袖から白い布がチラリとのぞく (これを「比翼」といいます) のも特徴です。


この黒留袖を着る機会、結婚式の新郎新婦の母親、仲人、新郎新婦の親族 (姉や妹など) の立場で、なおかつ自分が結婚している場合です。

祖母や伯母・叔母でも着るか?といえば、いいとも悪いともはっきりした決まりごとはないようで、地域によって着るところもあれば着ないところもあるようです。


私の実家(岩手)では、親戚一同 (伯母・叔母まで。さすがに従姉妹は着ない) が黒留袖を着て結婚式に参列することもあったように記憶しています。


着付け教室で習った少しムズカシイ言葉で黒留袖を説明すると、「一越縮緬」の黒地に、「染め抜き日向五ツ紋」がつき、裾に「絵羽模様」、比翼仕立て、ということになります。

一越縮緬とは、“しぼ”(=表面のでこぼこ) が細かい、表面がツルリとした生地と思ってください。

絵羽模様とは、着物全体で模様が途切れずに、ひと続きになっている模様です。




《夏の結婚式はどうする !? 》



着物には衣替えのルールがありますよね。


 ○ 1~5月は、裏地のある 「袷 (あわせ)」

 ○ 6月は、裏地のない 「単衣 (ひとえ)」

 ○ 7~8月は、透ける素材の 「薄もの (うすもの)」

 ○ 9月は、6月と同じく「単衣 (ひとえ)」

 ○ 10~12月は、ふたたび 「袷 (あわせ」)


では、8月の結婚式に参列する場合、薄ものを着なければならないか !?

着物のルールを知っていればこそ、これは悩みますよね…



さてその答えですが…


「袷でOK!」  なんですって。


黒留袖は 「むしろ袷のほうがいい」 という声が多いです。



理由を説明します。


結婚式で黒留袖を着るということは、親族または主賓に限られます。となると、記念撮影におさまる可能性が高いですよね。


薄ものなどを着ていると、黒留袖が白く透けて写ります。これが格好悪いのだそう。

袷の黒留袖のほうが、黒がバッチリ決まって GOOD !


都内のホテルなどでも「夏でも袷でOK」 と明言しているそうです。先日、トークショーでお話をうかがった染織研究家の木村孝さんも、そのようにおっしゃっていました。


だから、袷の着物しか持っていなくても問題なし。 夏の結婚式に堂々と着ていきましょう。留袖以外の着物 (訪問着や色無地など) も、袷でOKですよ!


ただし、「薄物がNG」 ということではありません。

記念撮影に写る心配がない立場で、 ステキな夏物の着物を着ているなら、もちろん喜んで着てでかけましょ!

会場に涼を呼び込むこと、間違いなしです!!


余談ですが、半衿は白いもの(刺繍も白いもの) がいいそうです。

色つきの模様のついた半衿をしていたところ、記念撮影の際に「なんだか汚れてみえるわ~」 と言われた人がいたんですって。確かにね(笑)



~♪今日も素敵な着物語を♪~


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