父が他界しました。

倒れてから10日間で。


柔道7段。

逮捕術全国大会優勝の監督。

警察官として、市民の安全を守ってきた父。


身体がでかくて、力持ち。

野球していた大学生の息子でも、腕相撲で勝てない。


老いを感じ始めたのは数年前からかなぁ。

昨年からは体調が気になるが、

「わしは大丈夫だ。」

と、病院には行かず。


3月19日、早朝お着付けから帰宅して、

いつものように、母とライン。

お父さんが、呼吸がおかしいのよ。


えっ。


ラインから電話に切り替え、詳しく聞いてみた。

母は救急車を呼ぼうと言うが、

父は大丈夫だ、病院に行ってくる。

と言う。

いや、待って、雅美がすぐに行くから待ってて。


大丈夫。だ、と出掛けて、

自宅マンションを出たところで転倒して、

通行人の方が救急車を呼んで下さった。


間質性肺炎 重症でした。

朝、昼、晩、と一日三回見舞った。

様子を見たくて、父に寄り添いたくて。


もう少し看病させてよ。

大好きなうどんも作って持って行った。

食べれなかったかなぁ。

しんどいのに、

雅美、無理するなよ。悪いのぉ。ありがとう。

って、かすれた声で話す父。


家族写真を持って行って見せた時、

わしの宝物じゃっ。

って、話す父。

あなたが居てくれて、私がこの世に生まれ、

命を育んでこれた事は、とても尊い事だと改めて気づく。

意識が遠く時、

母の声を父の耳元に届けました。

スマホから母の声を聞いた時の父の顔を忘れられない。

愛する人の声は、父にしっかり届いたことでしょうね。


薬の力で苦しみを和らげ、

穏やかな顔になった父、

一番、心配していた肇の声を届けました。


じいちゃん、僕は大丈夫です。

じいちゃん、大好きです。


この声を聞いて眠るように息をひきとり、

父を看とりました。


父は母の着物姿が大好きでした。

葬儀の日は、母、姉、娘を着付け、四人で和装姿で父を見送りました。


まだまだ、涙が止まりません。


父の甥、

大乗寺のお坊さん、

ひろしにいちゃんのお経と説法は、

とても心に響きました。


誰かが生きたかった時間を、

生きている私達が生きる。


家族を大切にし、

お着付けの道を邁進することが、

私の使命ですね。


今年は新しい事にチャレンジする予定です。

父は褒めてくれるかなぁ。