8のこと。

出産の思い出

予定日は７月６日だったのですが検診してもらった感じでは、赤ちゃんはまだ降りてきてないし、一週間くらいは遅れるだろうなぁ…なんて思っていました

元気に産まれたらそれでいっか～なんて対して気にしてなかったんですが、金曜日に“おしるし”がありまして一気に「産まれるのかなっ

」気分に(笑)緊張しました。
(おしるし、というのは血ですが、これが出たからいきなり陣痛に結び付くものではなくて一週間以上陣痛が来ない場合や、全くおしるし自体無い人も多いので、これがあったからといって、いきなりお産にはならないのです。)

金曜日の夕方はお義母さんが来てくれて、大好きな西瓜にさくらんぼ

、角煮、ベーコン、ポテトサラダなどなど美味しいものを沢山差し入れてくれました

おしるしでちょっと動揺していたので誰かの顔を見て話したのは安心になりました～

旦那さんの小さい頃の話や鎌倉と会津若松の家が建った時の話をめっちゃ面白がって根掘り葉掘り聞いてしまいました

金曜日の晩御飯はお義母さんが差し入れてくれたハンバーグを早速旦那さんが焼いてくれました

もやしって美味しいよね

旦那さんがベビーベッドを組み立ててます。ミニサイズなんですが……デカイ(笑)私が背があるのでハイタイプにしたせいもあるかな

深夜からお腹の“張り”(お腹の中、つまり子宮が硬くなる現象)＋痛みが…。でもこれも“前駆陣痛”という本番の陣痛とは全然違うもので、生理痛が重い人ならそれくらいの感じです。時たまくる痛みに起こされて寝不足のまま土曜日に突入。

土曜日になっても前駆陣痛は続き痛い時だけ痛い。でも１分くらい。嫌がってもしょうがないので、普段通りに好きなことだけしていました

リラックスするのがお産は一番大切なはず

イズミンに戴いたお香を炊いたり、カモミールティーを飲んだり、深呼吸したり、工作したり

深呼吸はお産本番でも一番大事なので練習も兼ねてまめにするようにしていました。深呼吸は一番簡単なデトックスらしいですよ

つい夢中になって息を止めて没頭してしまうタイプなので、普段から習慣にしたいです

寝てなくてもお腹は減る(笑)朝ごはんにおむすびをリクエストしたら作ってくれました

眠そうながら朝から鮭焼いたり、葱味噌作ってくれたり…美味しくて美味しくて幸せー

旦那さんの手のサイズなのかおむすびは大きめ

昼間は母が来てくれて、細々した用事をお願いしちゃいました。カーテンの丈直しや、ベビーベッドの布団の替えシーツや、色々です。お裁縫が出来る母は本当にすごいです

私の体調を気遣ってカレイの煮付けや、じゃがいもの甘辛煮とか、いつも美味しい手料理を差し入れてくれました。あと桃も

この頃の時間帯は前駆陣痛の痛みの間隔は広くて、母を駅まで送った後に旦那さんとスーパーに行けるくらいでした

一人で出歩くのはちょっと怖いけど(破水とかしたら嫌だし…)誰かと一緒の時なら安心だから、どんどん歩いて地球の重力で赤ちゃんを下げてもらおう～そんな気分のお散歩でした

夜ご飯は鰻丼Ｗ(ダブル)

ダブルっていうのはご飯＋鰻＋ご飯＋鰻の二層式です

とろろ芋をかけてウナトロにするのが我が家流。これもお義母さんが差し入れてくれたもの

今思うとこれが出産前の最後の食事…頑張れたの鰻さんのお陰ですね

土曜日の深夜
また痛みの間隔が狭まって、眠れずに夜中の12時。ちょっと下半身に違和感。トイレに行くと少し鮮血がありました。「あ、これは破水かも」と産婦人科に電話をしたら、検査の為向かうことに。破水だったら入院なので入院支度も持っていきます

タクシーで病院に到着

検査の結果破水だったので入院に。
前駆陣痛も段々強く間隔がまばらながら一時間に７回くらいあったので弱い陣痛だったみたいです

判らないものですね…
赤ちゃんの出口、子宮口が４cmにまで拡がってくれていました。(10cmにまで拡がってお産開始

なのです)
ただ、お産は明日の朝からになりそうなので旦那さんは一旦帰宅で体力温存することになりました。

AM2:00、皆から頂いた御守りを枕元におやすみなさい……明日はお産頑張るぞ

……って痛くて寝れない

(笑)なんとかやり過ごすけど、長くて10分間隔ですから

ウトウト程度。助産士さんに相談して前準備をする陣痛室に行かせてもらいました。腰をさすって頂いたり、お尻押して頂いたり凄く凄く優しくて

深呼吸頑張らないと赤ちゃんが酸素不足で苦しくなると聞いていたのでそれだけは頑張らないとと思いました

AM6:00に分娩室へ。旦那さんに電話をしてここでもまだ痛みをやり過ごします。
私が入院した病院は立ち会い出産は分娩室に一人だけなんですが、ちょうど先に分娩のお母さんが立ち会い出産で、私の旦那さんは外に待ちぼうけ状態になってしまいました。
急いで来てくれたのに申し訳ないなぁ、なんて思いながらいたら、先生が「お互い様だからいいでしょ」とカーテンをしっかり閉めてお互い見えないように(声は聞こえちゃうけどね)してくださって、お産の時には立ち会って貰えました

子宮口がやっと10cmに開いたのでお産開始

さっきまで力んだらいけなかったのが急に力んでよくなるので頭のスイッチを切り替えて

ふんふん頑張りました。
どんな感じかっていうと、なかなかなかなかなかなか出ない便秘を頑張って出す感じです(笑)
私の場合、陣痛が弱くて間隔が長かったので強く間隔が狭まる点滴をしました。(陣痛が弱いとせっかく赤ちゃんを押し出しても次の陣痛迄にまた引っ込んでしまうので体力が続かなかったり赤ちゃんの心音が弱くなっちゃう可能性があるからだそうです、分娩台でサインしましたよ、笑)

そしてAM10:20に無事出産

ドュルンッて出てきました

羊水と血に塗れた胎児が

人間って凄いなぁー

グロかったけど、神々しくて感動的でした。泣き声はホギャホギャ可愛かったです

お産は「痛いっ

」ってあんまり言わなかったんですよ。痛いって言っちゃうと、頑張ってる赤ちゃんに悪いなぁって、その替わりに「

さん頑張って

」「

さんスルッと出てくるんだよ

」って話しかけまくりました。

スルッと出てくるんだよ、は親友が七夕様に願ってくれた言葉です

産むと臍の緒のついたままの写真を撮らせてくれたり、産まれたての赤ちゃんを抱っこさせてもらったら赤ちゃんは一回処置してもらいに退場、私も切開を縫ったり色々しました。ここでは痛い痛い言いまくりな私(笑)
そして処置が全部終わると赤ちゃんを抱いた(抱かせられた(笑))旦那さんが来てくれました。
「よく頑張ったね」って声をかけて貰ってジーン……私も「立ち会ってくれて有難うね」ってまたジーン……(;＿q)
あんまり頑張らずに生きてきたので、確かに31年で一番頑張ったなぁって思います

きっと旦那さんもそうなんじゃないかなぁ。こんな幸せな時間をプレゼントしてくれて子供って偉大です……思い出すだけでまた泣ける゜゜(´O｀)°゜
そんな静かな興奮＆幸福の中、三人で写メ撮ったり、家族や親しい友人やお世話になった人にメールして過ごして、お乳をあげて(勿論まだ出ないけど)赤ちゃんと別れて病室へ

……以上、これが私のお産でした

いやー長くなっちゃった…お祝いのメールくれた友人の皆様方、返信まだでごめんなさい。皆に祝福されて幸せな我が子です

メール、ゆっくり返したいので今暫くお待ちください、すみませんm(__)m

kimono163＊紗緒理