披露宴への出席に向けて羽織を仕立てます。刺繍紋入りの紬羽織袷仕立てです。先日生地を選び先程京都から紋入れ加工が仕上がりました。
山形県の米沢で織られた紬です。写真ではほぼ黒に写っていますが黒に近い深い茶色になります。
反物の幅は鯨尺で1尺1寸以上の約42cmありますので身長180cmの私の裄(ゆき)でもゆったり仕立てが可能です。
反物の広げていくと刺繍紋が出てきます。
近くで見るとこんな感じで「丸に三つ蔦」の半分の刺繍です。
裏面はこんな感じで手仕事の様子がみられます。
もう少し反物を広げるともう半分の刺繍が出てきます。
仕立てにて羽織の背中の縫い目で2つの紋が合わさり
このように刺繍紋が仕上がります。刺繍糸の色も色見本帳より指定しています。
羽織裏は段ぼかしのこちらにしました。約三週間後には仕立て上がりの予定です。
紋入りの羽織はお祝いの席用と思われがちですが私は洋服の「スーツと同等」の感覚で着用しています。お客様への訪問や仕事着としてや都内のお出掛けなどスーツがOKと思われる場面であれば着用します。
家紋を身につけることは着物のならではの表現の一つです。ルーツがあり今があり自分がいる。そんなことも着物の魅力に感じています。
羽織が仕上がりましたらまたこちらでお知らせします。お楽しみに。
■熊谷きものこすぎでは男の着物相談を承ります
男着物一式で5万円台から始められます。手縫いフルオーダー着物(着物のみ)は3万円台から。伝統のシルク100%の着物(着物のみ)は10万円から。お着物をお買い上げの方には「男着物の着方」も無料レッスン致します。