私の刺繍紋付き紬羽織袷仕立て | 着物屋さんの中の人

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埼玉県熊谷市にて今年で創業17年になる着物屋の店主です
毎日着物を着て店頭や街中をウロウロしております

披露宴への出席に向けて羽織を仕立てます。刺繍紋入りの紬羽織袷仕立てです。先日生地を選び先程京都から紋入れ加工が仕上がりました。

 

 

 

 

山形県の米沢で織られた紬です。写真ではほぼ黒に写っていますが黒に近い深い茶色になります。

 

 

 

 

反物の幅は鯨尺で1尺1寸以上の約42cmありますので身長180cmの私の裄(ゆき)でもゆったり仕立てが可能です。

 

 

 

 

反物の広げていくと刺繍紋が出てきます。

 

 

 

 

近くで見るとこんな感じで「丸に三つ蔦」の半分の刺繍です。

 

 

 

 

裏面はこんな感じで手仕事の様子がみられます。

 

 

 

 

もう少し反物を広げるともう半分の刺繍が出てきます。

 

 

 

 

仕立てにて羽織の背中の縫い目で2つの紋が合わさり

 

 

 

 

このように刺繍紋が仕上がります。刺繍糸の色も色見本帳より指定しています。

 

 

 

 

羽織裏は段ぼかしのこちらにしました。約三週間後には仕立て上がりの予定です。

 

 

 

紋入りの羽織はお祝いの席用と思われがちですが私は洋服の「スーツと同等」の感覚で着用しています。お客様への訪問や仕事着としてや都内のお出掛けなどスーツがOKと思われる場面であれば着用します。

 

家紋を身につけることは着物のならではの表現の一つです。ルーツがあり今があり自分がいる。そんなことも着物の魅力に感じています。

 

 

 

羽織が仕上がりましたらまたこちらでお知らせします。お楽しみに。

 

 

 

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