着物デビューのベストタイミング | 着物屋さんの中の人

着物屋さんの中の人

埼玉県熊谷市にて今年で創業17年になる着物屋の店主です
毎日着物を着て店頭や街中をウロウロしております

今年の男性浴衣の勢いはスゴかったです。花火大会に、お祭りに、屋形船にと男性浴衣が「ちょっと気恥ずかしい」から「ちょっと着てみたい」に変わった年かもしれません。



改めて着られる場所の重要性を認識しました。考えてみれば振袖を今も沢山の方が着られるのも「成人式」という着る場所があるからですよね。



9月に入り浴衣もひと段落。そして10月になりました。


落ち着いていてはいけません。次に着物が着やすい機会はズバリ!1月のお正月です。夏に浴衣を着ていてナゼ着てるの?とは言われなくなりました。それと同じムードで着ている事を周囲から不思議がられない場面は「お正月」じゃないでしょうか。きっと初詣かな?と勝手にご納得いただけます(笑)



花火浴衣に
お正月着物



スキー場でスキーウェアを着るように初詣には着物姿はアリですよね。その提案をお正月までの三ヶ月間していきたいです。



私の勝手なイメージですが…


女性なら小紋におめでたい柄の九寸名古屋帯か袋帯。それに羽織。初詣なら衿と足袋は白で初おろし。


男性なら無地系の紬かお召しの着物。羽織は刺繍の家紋が背中に1つ入ったもの。足袋は白足袋の初おろし。



といった感じでしょうか。あくまでも私のイメージですので、これが正解ではなくコーディネートの一例です。 


着物をもっと多くの方に楽しんでもらう為に必要なのは着る場所、場面をはっきりさせること。着物の方が洋服よりも素敵に見える場所、場面を提案することかなと思います。



お正月はきもので初詣



浴衣デビューはしたけれど着物を着る勇気の無い方へはお正月は着物デビューに最高の日です。周囲の着物を見る目が通常時の約四割ほど和らぎます。(個人的感想です)最初の一歩、その一歩を来年のお正月に踏みだしましょう。




今年の初詣をさかのぼってみたら私はこんな感じでした