きものサローネin日本橋の出展が終了しました。
今回のサローネこすぎブースは2年前2014年に製作したご依頼品「男の黒留袖」と今年2016年製作のご依頼品「鯨柄の桐生織り」をご依頼のご本人よりお借りしての実物参考品展示とその無料パンフレットを配布しました。
「ネットを見て男の黒留袖を見に来ました」と多くの方にご来場いただき限定の500部全てをお配りすることが出来ました。有難うございます。
出品した男の黒留袖と鯨柄の桐生織りは「伝統技術と遊びゴコロ」のコラボレーションです。その道のプロ達が昔から続く技を駆使し、着物ファンの要望に全力で応えたその世界をご覧いただきました。そしてお配りしたパンフレットには製作費用も明記しました。
どの程度の着物を作るといくらかかるのか。着物ファンのもっとも気になる部分を依頼者のK様にご承諾いただき記載しました。自分好みの着物を職人さん作家さんにゼロから作ってもらうことは着物の究極の楽しみ方の一つでしょう。そのおおよその価格が分かれば高いハードルを少しだけでも下げることが出来るかもしれないと考えました。
思ったより安いとの感想を7割近い方にいただきました。
そしてもう一点お伝えしたかったのはこんな風に着物を楽しんでいる着物ファンが世の中にいるという事実です。実際に開催当日「男の黒留袖」「鯨柄の桐生織り」を依頼されたK様本人にもこすぎのブースにお越しいただき、製作体験談を来場のお客様に直接お話いただきました。
着物はまだまだ閉ざされた世界のように私自身感じています。それを開いていくことが出来るのはいつも着物ファンのそばにいる「着物屋(小売店)」だと思います。続いてきた伝統の技、熟練のプロの技を今の着物ファンの為にどうやったら活かせるのかを考え、もっと分かりやすく、もっと優しく、もっと丁寧に伝えたいです。
今回ご協力をいただきたK様には心より感謝申し上げます。当店ブースをお手伝いいただいた着物ファンの皆様、きものサローネ実行委員関係者様、ボランティアスタッフ、そして出展各社様にも合わせて感謝申し上げます。
皆さんと一緒にもっと楽しい着物の世界を作りたいと思っています。どうぞご意見、ご要望をお聞かせください。次回のきものサローネもどうぞよろしくお願いします。
追伸・きものサローネは10月に後半戦があります。詳しくはこちらをご覧ください。