先日、辻仁成作品の「サヨナライツカ」について書きました。(それはこちら→★ )
またあのあと読んだんです。記憶力がなくって結構忘れていました。
でもやっぱり第一部後半からずっと泣ける。やっぱりいいです、この本。
その記事を書いたとき、教えてもらった本。
「ニュートンの林檎」 辻仁成
- ニュートンの林檎〈上〉 (集英社文庫)/辻 仁成
- ¥650
- Amazon.co.jp
奴隷リーマンさんが特A級におススメするこの1冊。
【ストーリー】
1978年春、大学のキャンパス。僕は、意志的で抗いがたい魅力を湛えた、佐伯元子と出会った。
そして、平穏な人生から引き剥がされてしまった。
僕の心を深く突き刺し、おそろしい冒険に巻き込み、姿を消した元子。
10年後、社会的には成功した僕にとって、元子との再会の予感が、生きる原動力となっていた…。
人生の全てを決めたひとりの異性との出会いを、圧倒的なスピード感とパワーで描く、渾身の長篇。
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最初に一言言えば、これね、本当に面白い。
面白いって言っていいのかわからないけど、引き込まれる。不思議と読み進めてしまう本。
読んでると辛いし、全体的に暗いんだけど。加速度がすごいし、スケールも大きい。
辻仁成スゴイって思える作品だと思います。
すみません。読書感想文ってすごい苦手だったので感想が陳腐です。
主人公「僕」が、ある女性に出会って人生が一変してしまうんですけど、
ちょっと理解できないんですよ。何でそこまでするかって。
元子さん(主人公が惹かれる女性)ってば本能の赴くままに生きすぎ!
僕ってばそれに振り回されすぎ!!
私も一応28年女やらしてもらっていますけど、この本読んで、
「女ってわかんない!!」って思いました、本当に。
人生が二度あるなら、まぁこんな生き方もありかな~と思ったり・・・いや、ないな。
それでも自分の人生を左右する出会いって、きっとあるんだろうなとは思います。
忘れられない人を思いながら、その人以外と人生を生きていくっていう流れは、
「サヨナライツカ」と似ています。
何があったんでしょう、辻仁成。
「今までの人生で本当に出会った人間だと思える人なら絶対にまた出会えるはずなんだ」
っていう一文が素晴らしい。
でもその出会い(再会)が、幸せとは限らないと思うけど。
とにかく元子のために半生を捧げた「僕」。
そこまで惹かれる。引きつけられる、って引力のはなし。
きっと題名の「ニュートンの林檎」って、この引力を表現したかったのかなーなんて思ったり。
物理は苦手でも、題名にも納得!
これは、私が村上春樹にハマったきっかけの作品の「ノルウェイの森」を彷彿とさせます。
辻さんと春樹は文章のくどさが似てる。あと世の中ナナメに見ているところもそっくり。
そこがいいですね。こういうの大好きです。