こんばんは、
先日、中日新聞の「文庫化された秀作」というコラムを読んでいたら、

栗原裕一郎さんが

次の本を紹介されていました。

安田寛『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』(新潮文庫・594円)
です。

日本文化になった」というWORDが気になって、早速読むことにしました。


安田寛著『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』
(音楽之友社・2400円)



私は、音楽に詳しい訳ではありません。

だから、私のような無知な者が「バイエル」と聞いて、

まず、バイエルが「ピアノ教則本」であることが、分かリませんでした。

栗原さんのコラムを読んで、一度読んで見ようと思ったのです。

ピアノの入門書としての「バイエル」が日本に紹介されたのは明治13年だそうです。百年以上も使い続けられている教則本なのですね。
しかし、1980年代の終わりから、バイエルを避難するピアノ教師が増え、「ピアノ入門バイエル離れ」が進んできました。

バイエルが敬遠される背景には、挿絵が古臭いだとか、現代の曲ではないとか。
或いは、ハ長調のみで変調がないといった意見なのかもしれませんね(ここは私の意見…爆笑)。


本書は、19世紀の「謎の音楽家」バイエルを追って、バイエルの姿に迫った作品であると同時に「バイエル避難」に一石を投じた優れた書物です。

著書より、

今まで日本人が使ってきた『バイエル』はもともとの『バイエル』の半分で、元来は、もう百曲の楽しい曲集と一体で『バイエル』だったということになる。

この一文は、私にとって衝撃的でした。

つまり、バイエルは全部で二百六曲からなるお稽古本だったというのです。

実に興味深く、有名な民謡やオペラやその他の有名な歌をピアノ用に編曲した曲を集めたものだったようです。

これまで
バイエルについての資料が乏しく、実在した人物かどうかさえ危ぶまれた時期がありました。

あるピアノ教師は、
今でも「バイエル」を使って生徒(子供)を教えています。

知ってか知らずか「バイエルさん」が、と言いながら、生徒にピアノを教えています。

日本に伝わった「バイエル」は、日本人の子供用にアレンジされたものだったようです。

機会があれば、本書を読んで見て下さい。


次回は、日本人の睡眠について書いて見たいと思っています。

最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。