かしみあ100% -3ページ目

かしみあ100%

やわらかくて、あたたかい。

想い出は、どうしても、うつくしい。


ぼくらが見上げたそらの、星のかがやき。

それは、はるかかなたから届いたものだ。

だから、その星はもう、ないのかもしれない。

それでも、ぼくらは、そらを見上げ、星をみつけ、
うつくしい、そう感じる。


想い出、ってのは、そういうもので、
ぼくらのあたまのなかにあるフォルダ
「うつくしいもの」
そこに、自動的にいれられるのだろう。


想い出を失う…
記憶を失うということは、うつくしいものをなくすことだ。


…なんてね、これっぽっちも思いませんでしたよ。

朝起きて、二日酔いでねだるくて、鏡見たら、なんか
血、ついてるし、洗い流すと、なんか傷になってるし、
かるく盛り上がってて、こぶできてるし、ああ、お酒の力って
すごいな、痛みとか感じないんだな、なんて…

案外のんきだ。

ま、しかし、記憶がない。
この傷は、いつ、どこで?
そんなことよりもね、所持品のチェックですよ。
おさいふとかケータイとかそういうね。

なくしたものは…

記憶だけ?

ではなかった。

おさいふも、ケータイもあった。
しかし、メガネがない。

これは、僕にとって、ふかいダメージだった。
おでこの傷よりも、なくした記憶よりも、だ。

やれやれだな。




つづく。

では、また。