悪魔と俺とダニエルとジョン。そしてストン。 | かしみあ100%

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やわらかくて、あたたかい。

たとえば、躁鬱病だとか

幼いころから8ミリ映画をとっていたとか

母親が熱心なキリスト教原理主義者だとか

ダビング、ってものを知らなかったから
注文がくるたびに演奏して、録音したとか

カート・コバーンが着てたヘンなカエルのTシャツで
有名になったとか

そんなことよりね

初恋の、初めて好きになった女の子がいたんだ。

その子を映像だとか絵画だとかもちろん歌にも
とにかくね、その子がすべてだったんだ。

その女の子はね、他の男と結婚しちゃうんだ。
よりによって葬儀屋さ。

彼の、ダニエルのなかで彼女は死ぬ。

でもね、それでも、彼は
ダニエルはその初恋の彼女をモチーフに
絵をそして歌を
20年以上も作り続けるんだ。

20年だぜ!
ほとんどそればっかり、初恋の彼女のことばっかり歌ってるんだ!
躁鬱病で、すっかりおっさんで、太っちまって
それでもね、彼が作る歌は、やっぱり彼女の歌なんだよ!

片思いは、かなしい、かもしれないけど
うつくしい。

そう思う。

叶うとか叶わないとかじゃないんだ。

「信じるものは救われる」

それはちがうと思う。

「信じてるものは救われてる」

ほんとはそうなんだと思う。



…かといってダニエル・ジョンストンが救われているの?
そう言われたら、答えには困るんだけど…

とにかくね、世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ、って
なんかそうおもったのさ。

ゴールはなくてもダニエルは走り続けてんだぜ、って。
かっこいいんじゃねえの、って思ったのさ。

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では、また。