YOU着ちゃいなよチャイナ6 | かしみあ100%

かしみあ100%

やわらかくて、あたたかい。


友人の結婚式の二次会。
とあるレストラン。

俺は受付にいる。
チャイナドレスを着て。


「すいませんこちらにお名前と…」
「えっ?男の人?」
「ごめんなさい」

なんでごめんなさいなのかよくわからない。
が、言う。そしてスマイル。
とにかくスマイル。なにしろスマイル。

ごめんなさい、といいつつ、内心は「しめしめ」なので
きをつけないと「ニヤニヤ」してしまう。

エレガント。そうエレガント。
いつもこころにエレガント。

からだのなかからなけなしのエレガントをかきあつめ
俺は受付業務をこなす。

相変わらず視線は突き刺さる。
しかも近距離&遠距離だ。

俺はそのたびにいちいちスマイルで
エレガントなのだ。


受付が終わるころには結構消耗していた。

日ごろあまり使わないきんにくエレガントとかを
つかったせいだろう。

カロリーが欲しかった。
ついでにいうとアルコールも欲しかった。

結婚式の二次会は立食形式だったので
カロリーには困らない。

俺は皿をとろうと若干前かがみに。

そのひょうしに、チャイナドレスの胸の部分に詰めた
タオル的なものがずれてしまう。

当然、直すよね。

俺は下から持ち上げるようにしてタオル的なもの
つまるところの「偽乳」(ぎにゅう、でなく、にせちち、ね)
を恥ずかしげも無く寄せて上げた。

「!」

視線を感じた。


その一連の動き、「偽乳を寄せて上げる」
は監視されていたのだ。

視線の先には男。
それも身長180を優に越す大男だ。

目が合った瞬間男は視線をそらした。

俺はすぐさまその男のそばにいき
しっかり目を見てこういった。

「ナニ見てんだよ!」
「いや、だって、おもしろいから」
そういって男は顔から胸、胸からスリットへと
視線を這わせた。

「ソレ中身はナニ?」
男は躊躇も遠慮も無く質問してくる。

「タオル的な…。いいじゃん!そんなの!
 つか、サイテー!エロ!ヘンタイ!」

サイテーなエロ、かつヘンタイはこの会のために
遠方から駆けつけた、新郎と俺との共通の友人
だった。

思った。

男なんて、みんなそう。
乳があればいいんでしょ乳が!
ほしいんでしょこのカラダが!

なんて…

すっかり女優な俺。
アホだ。
そんなつもりでみてたんじゃないのかもしれないけどね。

まあしかしね、いやらしい目で見られる、のは
あんまりいいもんじゃないね。うん。

かといって、あんまりにも、いやらしい目で見られない。
それも、なんなんだよね…

そんなきもちをちょっぴり経験したのです。


いまでも赤いチャイナドレスはクローゼットの中にあります。
着る機会はないでしょう。ていうか着ません。

以上、チャイナにまつわるエトセトラ、でした。


では、また。