気丈だった主人は、家族の前では弱音を吐かなかった。私の方が病院の帰りに泣いては、主人に慰めてもらっていた泣


そんな主人だが、一回だけ、私の前で号泣したことがあった。


「子供と離れ離れになるのが辛い…

 子供の側にいたい…成長を見届けたい…」


嗚咽に近い涙だった…


本当に子供を愛していたので、当たり前に来年も再来年も一緒に居られると思っていたことが崩れていき、耐えられなくなっての涙だったと思う。


これからは、子供の成長を見届けていくのは、私一人…

一緒に喜ぶことも、悲しむこともできない…

もちろん、何かあっても相談することもできない…


「ママならできるよ」


口癖のように言っていた言葉だった汗