あらゆる服装にはメッセージが込められています。
医者が着る白い服は清潔感、警察に紺は威厳、囚人のストライプは脱獄できないように目立たせるため、とかね。
英国スーツの秘密は。
威厳と伝統と歴史を守るためなんです。
そして英国のスーツは、男の身体のラインを忠実になぞり、いかにも!という男らしさを表現している。
直線的な肩の構築、広めの衿、ウエストを絞り込んだラインは男の身体そのもので、上質な素材が美しいドレープを作り出し、独特のスタイルを作りだす。
男の服装は虚栄心ではなく、法と秩序、加えて他人に対する礼儀を体現する
落合正勝
英国スタイルは、社交服と言う思想が深く込められている。
![$人前に立つ男の服装術・ステージ演出術](https://stat.ameba.jp/user_images/20130803/08/kimkim888/f2/75/j/o0640043112632621807.jpg?caw=800)
英国が生み出したブレザーにも同じような思想が込められている。
1837年、英国のヴィクトリア女王の戴冠式の際、英国海軍のブレザー号の艦長が乗組員たちのブルーのジャケットに、胴のボタンを付けさせた。
理由は服装が乱れているからだ。
効果は抜群で、胸に光物を付けると胸を張らざるをえらくなり、その姿勢が動き、行動までを変えさせた。
日本の学生服でも分かる通り、黒地にメタルボタンは、ある種の規律を感じさせる。
もし、学生服のボタンが同色だったら、個人主義なインテリに見えたり、体育会系とは程遠い感じに見えたに違いない。
外見を変えて中身を変えるは、間違っていない。
心の乱れは服装に出る。
服装に気を配る余裕があれば、それだけで潤いを得られるのではないだろうか。