丁度1年前の今日、11:10に関空から仁川空港へ向かい、ドリアングレイの夜の部を観劇!
交通渋滞に見舞われ、開演前ギリギリに到着したと思います。
座席は、6-33でした。ジュンちゃんをこんな間近で見ることができるなんて!
心臓がバクバクして、まさに興奮状態でした。
美しいドリアンの登場シーン。
ジュンちゃん、登場からカッコよすぎ!
いつも見ているキレッキレのダンスと全く違って
柔らかで繊細な動きは、一瞬バレエダンサーかと思えるほど。
ヘンリーは、ドリアンの美しさに魅せられて
それはまるで、スマートで美しい豹が純白のサラブレッドを見つけ、自分の思い通りに調教しようと思った瞬間!といったところでしょうか。おぉ、その目が怖い。
魅惑的だ。
人間が成し遂げることができなかった完璧な快楽の果てを
あの美しい肉体に込めることができるのではないか
~ ヘンリーのセリフより ~
奇妙な恍惚とした苦痛
人間の人生よ
~ ♪「煌めく美しさ」の歌詞より ~
一方、バジルもドリアンの美しさ、純粋さを1枚の絵にすることに魂を捧げ
ドリアングレイの肖像画を完成させます。
ドリアンお前が私なら、ドリアン私がお前なら
お前の時間を私にくれ!私の心臓をお前にあげよう
お前の若さを私にくれ!私の魂をお前にあげよう
変わらないすべて、変わらないであろう私の顔
~ ♪「美しく止まってしまった私」の歌詞より ~
青年というより、少年に近いと言えるジュンちゃんの演技。
ピンク色の衣装、シャリアンだからこそ似合うのでは?
この時のヘンリーとのアドリブが、面白かったようですね。
私は韓国語が分からず、笑えなかったんですが
会場に、ドっと笑いが来たので後で韓国語のわかる人から聞きました。
ヘンリー:それで、寝たの?
ドリアン:ヘンリー! 野獣!
恥ずかしそうに、去っていくシャリアンが可愛かったです。
君は僕の愛を殺した。
僕が愛したシビル・ベインは美しく、知性で輝く瞳
誰よりも優れた才能を持っていた。
でも、僕が今日見たあなたは誰なの?
ドリアン・・・?
その舞台の上にいた女、その女性は誰?
ただ愛くるしい顔を持った才能などというもののない
ただ、そんな女優?
君は今日私の愛を殺したんだよ
(ドリアンに抱きつこうとしながら)
ドリアン、ドリアン
今日はなんでそうなんですか?
愛のために演技が、できなかったと?
なら、君は本当の愛をわからないんだ
二度とあなたに会わない。考えもしないだろう…
君の名前さえ記憶から永遠に消してしまうよ
ドリアンに振られたシビルが自殺した後・・・
悲しみに暮れるドリアン、既にヘンリーの話術の罠にはまってしまっていて
バジルの言葉は、入ってこない・・・
シビルに冷たい仕打ちをし、自殺に追い込んでしまったことで、ドリアンの肖像画は醜い姿に変わってしまった。
♪Against Nature
清教徒的な日常に背いて快楽を追求する人生に対する賛美と
20年間の変化が表現される場面
このシーンは素晴らしかったです。
ミュージカルでは、主演俳優は歌を歌うだけで、ダンスは踊らない。ステージの上ではダンサーたちがエネルギッシュに踊ります。
でも、ジュンスはダンサーと一緒に、というより核となって踊ります。
ダイナミックに踊りながら歌える歌手なんです。
何年もかけて鍛え上げられた喉と全身の筋肉が、はじけるようにステージで発散されます。
圧巻でした。
ヘンリーの言葉に翻弄され、次第に堕落していくドリアン・・・
20年たっても変わらぬ肉体と自分自身の魂の醜さに葛藤する場面です。
人目に触れぬよう屋根裏部屋に押し込み、扉を閉めます。
たばこの吸えないジュンスが喫煙するシーン!?
大麻まで吸ってしまうとか~~~!
赤くなったり、煙が出たりと心配しましたが本物ではなく舞台用の小道具だったようですね。
ちなみに、ソファーに腰かけているシーンで、下着が見えちゃった日もあったようですが
私の位置からは、見えませんでした。
バジルを誘惑するシーン。
肖像画を見せてくれというバジルに、色仕掛けで迫るシーン。
確かに、チュッて音が聞こえました。
バジルとのキスシーンの前は、しっかり歯磨きするんだと言ってました。
ガウンを脱ぎながら、舞台奥へバジルを誘い、そのままベッドインか・・・
と思わせるシーンでした。
シビルの妹、シャーロットに追われナイフを突きつけられるドリアン・・・
シャーロット :
ドリアン・グレイ
覚えてる?
シビル・ベイン、20年前あなたのせいで自殺した女優
ドリアン:
20年前?
誰かわからないけれど、私の顔をしっかりと見て
あなたが言う、その人は何歳?
私の顔を見て!
私はその年齢に見えるのか?
シャーロット:
信じられない、どうしてこんなことが!
原作では弟でしたが、ミュージカルでは女性。
それも、シビルとそっくり!
それもそのはず、一人二役ですからね。
このシーンは、舞台全体に映像が映し出されているのですが
ジュンスを見失ってしまって、どこ?どこ?って探しちゃいました。
映像の中にもいるんだけど、そこはやっぱりステージ上で歌っているジュンスを見せてほしかった。スポットライトとか当てられませんか?
♪Life of Joy
この曲、大好き!
3人の歌声が素晴らしいです。
3者の交錯する想いが曲の中でうまく重なって、聞かせてくれます。
音楽監督であるキム・ムンジョン作曲家は、ジュンスの音色と音域を想定したうえで創作ミュージカルの全曲を作られたそうです。
どの曲も素晴らしいと思います。
仮面舞踏会で、シャルロットがドリアンに近づきます。
階段を昇って行ってバルコニーでナイフで襲い掛かりますが、ドリアンが避けると同時にバルコニーから落ちて亡くなります。
パリへ行くと言って別れを告げに来たバジルに、醜く変わり果てた肖像画を見せます。
ドリアン:
その絵がある限り、あなたは私から離れることはできない
あなたは私が行けといえば行くし
来いと言えば来るんだ
あなたが私から去ることはできない!
ドリアン:
私を美しいと言って!
あのドリアン・グレイが
美しいと言うんだ!
バジル:
人間が全世界を得ても、魂がなければ何の意味もない
マルコによる福音書8章36節
自らの良心が醜くなっていくことを自覚している限り
あなたは救いを受けることができる
ドリアン・・・
ドリアンのせいで次々と不幸になる人たち、さらに醜くなる肖像画・・・
ヘンリー:
肖像画はどこだ?
バジルが描いた美しかった君!
君は一体、どこへ消えたんだ!
ドリアン:
だめだ!
だめだ!
だめ・・・
ヘンリー:
その変質した美しさ
君はもはや美しくはない
ドリアン:
ヘンリー!
ヘンリー!
ヘンリー!
最後には、ヘンリーにも去られて、一人ぼっちになるドリアン。
♪ドリアングレイ
私のそばを離れて私に背いたのか
願ってなかったのか
私はここにひとり残されてしまったのか
私の名前すら忘れ去られていくのか
今やバラ色の人生は暮れるのか
私には黄昏の陰だけ残していったのか
香り高く若々しかった私
明るく光ったその日
これ以上残っていない
見たことがないあの顔
きっと一時は美しかったんだろう
その煌めく春の日消えたのか
香り高く若々しかった私
これ以上思い出せない
私を目覚めさせる
赤い光が私の身体を再び起こす
黄金に輝く天国が私に繰り広げられる
美しい少年が私を呼ぶ
見つけた写真を並べて解説を試みましたが、だいぶ端折ってしまいました。
それと、順序が正しくないかもしれません。
1年前の話なので、思い出すのもやっとですし
あくまでも個人的な解釈です。温かい目で見てやってください。
画像、お借りしました。
残り、425日です!