徒然なる戯言340 | きむきむ父ちゃん@滋賀県草津市で働く専業農家のブログ

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農家の長男に生まれて36年、農家と名乗って6年目。まだまだペーペーでございます



高温時の新芽の焼け、葉先のチップバーンについて質問を受けたのでド素人がド素人なりに考えたことをまとめたい

前提として専門的な教育は受けていない。あるのは経験と勘と好奇心

よって参考なるような答えではない、という長い言い訳から…

とにかく見当違いなら流していただきたい

先焼け、チップバーンとはなんぞや?

高温を原因として生長点が茶色く変色したり、黒くとろけてしまうこと

主に新芽や葉先に起きる障害である

生長点では細胞分裂が活発で新しい細胞が剥き出しの状態になっている

人間に例えれば擦り傷切り傷と同じ状態である

傷口を閉じようとする段階で化膿したり瘡蓋ができる

好環境の状態の場合、その細胞分裂と細胞形成が同時に行われるが、悪環境となると分裂と形成のバランスが乱れる

そこに生理障害が発生する

ならば対策は二つ

①環境を整える

②細胞形成を助ける

①の場合

遮光、換気、畝高、播種間隔

人間に例えると、夏、雨降りの満員電車にしない

②の場合

灌水、排水、元肥追肥設計

人間に例えると、暴飲暴食を控え、必要に応じてサプリやプロテイン

自分が気にしているのは(ビニールハウスの場合)…

遮光ネット、播種前の十分な灌水と播種後の灌水は少量回数多め、条間広め、カルシウム資材多め…

それでもなる時はなる

収穫適期を逃さないことと、種の選定、圃場の変化を見逃さないことは忘れがちなので気をつけて

最後に大事なのことなのでもう一度

それでもなる時はなる

人間も野菜も伸びる環境を整えて過保護に過ぎないことかな。。。

画像

6月24日。遮光ネットと壬生菜