上橋菜穂子の守り人シリーズ5冊目
上橋作品は埃っぽく、匂いが文章から滲み出てくる。
傷が痛い。
バルサやタンダの生が存在する
『バルサは手をのばして、アスラの頭にふれた。とたんに、アスラは、堰が切れたように泣きはじめた。バルサの膝に顔をうずめて、声をおしころして泣いた。』
ジグロから受け継がれた父性
『「こうやって、傷が治っていくのを見るたびに、思うんだ。・・・ああ、身体が生きようとしてるんだなぁってさ」』
生きることへの執着
『「わたしの養父が、いっていた。ーーー絶望するしかない窮地に追いこまれても、目の前が暗くなって、魂が身体を離れるその瞬間まで、あきらめるな。
力をつくしても報われないことはあるが、あきらめてしまえば、絶対に助からないのだからってね」』
決してあきらめることなく最善の一手を打つことに全力を尽くす
アラフォーのオジサンがファンタジーなどと言われるかもしれないが、ファンタジーだからこそ描けるリアルに生きる姿
ワタクシ。たちは学ばなければならない
今日はこんな感じ。。。