前職の影響もあり、「卒業」とか「最後の授業」という言葉にデフォルトで涙腺が決壊します。
遅かれ早かれ今週中には休校になる学校現場のことを思うと無念さで心が痛みます。
「個性の尊重」を偏重する世の中で、教育現場は働き甲斐のある環境とは言い難く、心身を疲弊させる先生がたくさんおられます。
「子どもが好きだ、子どもを導いてやりたい」という日々奮闘している先生方が唯一報われた気持ちになるのが「最後の授業」「卒業式」なのだと思うのです。
どんなに日常が辛くとも、子ども達の晴れやかな表情が見られるたった一日が、教師という職業の醍醐味です。
一年で一日だけ充実感を得て、また次の日からは「もっとできたのではないか?」という反省の日常に戻っていきます。
僕は四月の最初の学活で、「卒業式で号泣」と宣言し、宣言通り号泣で教師生活を終えて今に至ります。
もしかしたら、こんな自己満足な終わり方ではダメだったかもしれません。でもこれはこれとして反面教師と受け取ってもらえていたら嬉しく思うわけです。
今、全国の先生方は、突然訪れる最後の時間にむけて、「どんな言葉をかけてあげればよいのか、何を残してやれるのか」
と泣きながら無慈悲に積み上げられた事務作業に当たっておられるのではないでしょうか。
是非、保護者の方々には、明日、先生方への労いの言葉を言付けて子ども達を送り出してもらえたらと思ってなりません。。。