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表4より
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう一人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。
東野圭吾のガリレオシリーズ第6弾で映画かされた本作
前半部分に副題をつけるとすれば『僕と博士の夏休み』といった感じで
これまでよりも、どこか温いが立ち込める。
P.160より
内海薫が頷くのを、草薙は視界の端で確認した。
「湯川先生は自分で確証を得られるまでは水利の内容を一切話さず、急にわけのわからないことを調べろといってきたりしますものね。たしかに、あれに付き合えるのは私たちだけかもしれません」
「俺たちが手足になって、やつの頭脳をバックアップする。いつものパターンだよ」
草薙や内海が登場してからは鈍行から快速へ
前半部分との温度差、高低差に頭がキーンとなる感覚が気持ちよく、
温いと感じていた部分に散りばめられた解決への種に唸らされるわけであります。- 真夏の方程式 (文春文庫)/文藝春秋
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