「答えはひとつではない」
20歳の若者たちに今の僕が伝えたいことは何なのかと、成人式への出席が決まってからずっと考えていました。
就農して5年。
教育の現場からはなれた5年という月日は思ったよりも長く、関わる人の数がたいそう少ない仕事をするようになりました。
いったい自分の思いは、若者の今と合致しているのかということさえ、わからない現状。
5年前の卒業式の日、僕が彼らに最後に伝えた言葉は「生きてください」ということでした。
「僕より先に死なないでください」といいました。
この言葉は僕が高校の卒業式の日に担任が言われた言葉であり、
仕事としての教師というものを強く意識した瞬間でもありました。
なぜあの時、先生は「生きろ」という意味の言葉をいってくださったのか、
「夢をもて」でもなく「負けるな。ガンバレ」でもない。ただ「生きろ」と・・・。
答えは一生わからないけれど、
その後、浪人をして大学生へ、サラリーマンから教師、そして農家へ。
まわり道をいろいろ経験し、農業経営者としての道を極めることが今の自分の生きる道だとボンヤリ見えてきたように思っています。
明日になったら変わっているかもしれませんけど・・・。
「生きる」とは「自分の道」をさがし続けること、誰かに用意された道ではない、自分の道をさがし続けることなのだと思います。
「答えは一つではない」
お祝いムードの中、けっきょく伝えきれませんでしたが、彼らにも「自分の道」を進んでほしいと強く思ったわけでした。
まぁ、まとまりきらないのでそんな感じです。。。