小説大好き!! -46ページ目
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不思議なチャット

僕は今チャットを楽しんでいる。
不思議なチャット。
何が楽しいのかって?
不思議なんです。
此処のサイトコンテンツが豊富なんです。
ゲームやアニメ、ニュースやスポーツ。
ありとあらゆるコンテンツがあるのに何故か稼動してるのが・・・・
チャットのコンテンツだけなのです。
しかもこのチャット、登録制で常時1万人がログインしている
「マンモスチャット」なのです。
僕がこのサイトを知ったきっかけが友チャット仲間からの招待でした。
いい所だから一度おいで・・・・・
そう言って彼もまたこのチャットに夢中になっていたのです。
色々なテーマがあり、趣にあったチャットで皆と会話を楽しんでいました。
あるときそのチャット仲間から登録を迫られました。
登録するともっと楽しいチャットが出来る。
そんなことをチャットの仲間が言っていました。
僕は登録することを決心しました。
ID・パスワード・住所に・メールアドレス。
全ての項目を入力し登録完了した瞬間、不思議な利用条約が出てきました。

楽しいひと時の代償に貴方の人生を束縛しかねます。

僕は意味が分からなかったがそのまま登録してしまいました。
そして届いたメールから本登録をした瞬間。
ディスプレイから手が生えて僕の腕をひしとつかみました。
驚いた僕は振り払おうとしましたが力が強くて振り払えませんでした。
そして、僕はディスプレイの中に引きずり込まれてしまいました。
でもね、引きずり込んだのが僕のチャット仲間だったんです。
そして、暗闇を抜けると其処には物凄い数の人とパソコン。
皆無言でキーボードを叩いてるんです。それも殆どが僕と同じ子供。
そして、チャット仲間が口を開きました。
「此処はいいぞ、チャットするだけで勉強なんてしなくていい。
チャットが終わったら、好きなことして遊べるんだ。
食事も寝床も何でもある。」
僕は案内をしてもらう。
チャット場をでると、其処には大きな町があった。
レストラン、ゲームセンター、玩具屋。
お金なんか入らない。チャットすれば好きなものを持っていっていいのです。
僕は嬉しくなりました。
「がんばってチャットして誰かこっちに紹介すると、もっと
楽しい場所にいけるんだぞ。」
「ただ、元の世界には帰れないけどな。」
元の世界には帰れない。でもいいやと思いました。
最近、お父さんもお母さんも家に帰ってこないしつまらなかった。
「こっちで楽しくやるよ。」
僕はにこやかの答えました。
「じゃあ、早速チャットしようぜ。」
僕とチャット仲間は、チャット場に向かいました。

その頃、元の世界で僕のお葬式をやってたみたいだけど
そんなことは僕には分からなかった。

僕は今、豪華な食事と楽しいひと時を「人生」を代償に楽しんでいます。
君もこっちにキマセンカ?

言葉

人を狂わす一つの言葉
人が恐れる一つの言葉
人が避ける唯一の言葉
人が好まぬ唯一の言葉

この言葉何人も逃れることはできぬ
この言葉何人も憂うことをせず

ただ悲しむだけ・・・・・・・・・・
ただ悲しむだけ・・・・・・・・・・



恐ろしき言葉

走る

俺は無我夢中で走る、・・・・ついにやってしまった。
両手に鮮血が・・・・シャツには返り血が。
鳩尾がわきわきする感覚を右手で抑えつつ、俺は山中を駆け下りる。
真っ暗な山中で何度も躓きながら、ただがむしゃらに走った。
後が無くなった・・・・・・
そう思うと怖くなり、数回奇声を発しながら俺は走った。
あいつが悪いのだ、しょうがなかったのだ、俺は悪くない・・・
何度も自分に言い訳しながら・・・・走る。
目の前に幻覚が現れる・・・・・
あいつ、両親、友達、そして、警察・・・・・・・
奇声を一つ又一つ上げながら走り続ける・・・
そして俺は、躓き空を飛んだ。
時間が止まった。そして俺は悟った・・・・・
絶望の奇声を発しながら俺は無に帰った。
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