最近、読んでいる本の中に同じような記述があり、それで

思い出した事があるので、今日はそれを書いてみようと思う。


あれは受験も差し迫った高3の時、友達のワダップ(探検隊史上、

唯一、隊長の逆鱗に触れて破門になった男)が家に遊びに

来たので玄関まで出迎え、何気なしに郵便受けを覗いたら

僕宛の郵便物があったので、それを取ってワダップを連れて

自分の部屋に上がっていった。


そして部屋に入って、封筒の差出人欄を見ると記名がなかった。

「(おかしいなぁ、誰や?)」と思いながら、もう一度、

裏返して宛名の方を見てみると、明らかに女の子の書いた

筆跡であることがわかった。


今も完治していないのであるが、当時、

短絡的な思考の持ち主であった僕は、

「これは確実にラブレターやな♪見ろ、この宛名の女文字を!

きっと、どこかでオレの横顔でも盗み見して、恋に落ちてしまった

女子高生からやろうな、ガハハハハ♪」

と瞬時に舞い上がった。


そんな純真で可愛らしい僕に、ワダップは、

「オマエ、まず中身を確かめてから判断しろ。」

と、もっともな突っ込みを入れてきたので、封を破いてみると、

二つ折りの無地の往復はがきのようなものが出てきた。


「(この中に、見知らぬ女子高生からオレへの甘くて

熱い想いがびっしりと綴られている・・・・♪)」

想像するだけで、両目尻は気持ち悪いくらいに垂れ下がり、

己の下半身も有頂天(当時、18歳。致し方なしである)♪


そして、自分勝手な妄想と股間を膨らませた僕が、

喜び勇んで中を見てみると、そこには、


「女の敵 ○○○○(僕の本名)


汝(なんじ)は~(詳細は忘れました)

よって、天誅を加える。


 女喝                  」


なんて事が書いてあった。


早い話が、「不幸の手紙」だったのである。


それを一緒に読んでいたワダップは、腹を抱えて笑っていた。


その横で、何もかもが萎(な)えてしまい、うなだれる僕。


「ふざけんな!オレは女に恨みを

買うほど、いい思いはしてないぞ!!」

と、その手紙をゴミ箱に捨てようとした時、二つ折りのはがきの内側に

2箇所、盛り上がっている部分がある事に気がついた。


よく見てみると、はがきと同じ材質の紙が、その盛り上がりを隠す

ように上から接着剤のようなもので貼ってあるではないか。


文面から想像するに、あまりいい物が入っている可能性は

少ないが、見つけてしまった以上、中を確認してみたくなるのが

「人の心」というものである。


そして、友達想いの僕はワダップに、

「おい、おまえに開けさせてやるわ♪」

と第一発見者の栄誉を譲ったのであった。



次回、「女心」へと続く



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