あれは、ワールドカップが日本で開催されている年だった。

僕は、隊長のお兄さんがチェーン展開してるお店に誘われた。

そこには、当時、隊長が、お気に入りのバイトの学生さんがいた。

で、そこで、今回の『探検』のターゲットとなる彼女にはじめ

て会ったのだが、その時は、普通のエロ親父としてその娘に

「僕と付き合おっか♪」

などと軽口を叩いて、

「副隊長、恋のアシストしてくれるかな?」

といった隊長の「淡い期待」を軽く打ち砕く程度で終ったのだ

が、後日、隊長から電話があり、

「この前、兄貴の店にいた娘、先斗(ぽんと)町のクラブ

でもバイトしてるそうや!今度、探検に行くぞ!」


との号令により、本格的な「探検」が決定した。

数日後、いよいよ、先斗町へ出陣。

店に向かう途中の車内で入念なミーティング!

隊長:「いいか、副隊長。くれぐれも、オレのサポートに徹すること!絶対に、前に出てきてシュートを打とうとするな!オレのチャーム・ポイントを引き出す動き、期待してるぞ!」

副隊長:「了解です!任せてください!隊長の頭にドンピシャのラストパス、ガンガン上げて行きますから♪」

隊長:「うむ、頼んだぞ!」

などと、芝居がかったセリフの応酬で、退屈な移動を、「小芝

居」をすることで楽しんだ。

で、河原町に着き、車を駐車場に停め、木屋町を二人で歩く。

すると、店までまだまだと言うのに、隊長がテンパり出し、の

ほほんとしてる僕がいいフリをしても、小芝居にノッてこなくなった。

副隊長:「隊長、落ち着いて下さい!いくら僕が凄腕でも、今日すぐに性行為はできないと思いますので、もっと、リラックスしていきましょう♪」

隊長:「オレの純粋な恋心を弄(もてあそ)ぶな、副隊長!」

副隊長:「(うわっ、気持ちをほぐしてやろうと思ったのに・・・普通やん。おもろない・・・。)」

などと、かみ合わない状態が続いたまま目的地に到着。

そして、隊長が店の扉を開けた瞬間、偶然、目に前には、お目当ての娘が。

娘;「あー、ほんとに来てくれたんですね♪」

隊長:「おぅ!たっ、たまたま、こっちで用事があったから、自分、いるかな?って思ってな♪」

副隊長:「(いやいや!この娘が入ってるか入念に調べ上げてたやん!2,3日前から、俺の予定まで押さえて、用意周到ですやん!おまけに、今日、このためだけにココまで来たやん、僕ら♪)」


などと、笑いを殺しながら思ったりしていた。

そして、一通りの社交辞令が済んだ後、彼女に案内され、僕た

ち探検隊は未開のお店の奥へ奥へと進んでいった。

そのあと、彼女に勧められるまま着席。

そこから、僕たち探検隊の本格的な探検の幕が切って落とされたのであった。

続く・・・