重症筋無力症(MG)で胸腺腫が合併している場合は、現在のガイドラインでは、胸腺腫摘出が第一の治療法となっている。したがって私の場合、胸部CT検査で胸腺腫疑いだったので、摘出手術が決定した。しかし実際に手術担当の呼吸器外科NO.2の先生の説明では、おそらく腫瘍でなくMGでなければ絶対切らずに経過観察と言われた。ただ現在の結果としては、胸腺摘出はMG治療法として効果が出ている。

 

私がいろいろネットで調べた情報によると、以前はMGの場合、胸腺摘出は一般的に行われていた治療法だったが、最近は効果が出る確率と手術のリスクを考慮して回避しステロイドや免疫抑制の方向で治療する場合が多い。たしかに手術を経験したほうから言うと、開胸手術は身体への負担が大きい。しかし胸腔鏡だと目で全体の確認が出来ないので組織を取り残す可能性があるということで開胸手術となっている。

 

たしかにAChR抗体陰性MGの場合は、胸腺摘出は効果が少ないのは実証されている。しかし陽性の場合で非胸腺腫の場合はどうだろうか?ステロイドは確かに治療効果は高いが、副作用で苦しまれている人も多い。それなら胸腺摘出もありなのではと思う。胸腺摘出の場合、手術自体のリスクや身体への負担は大きいが、それは外傷に近いものなので時間で回復はする。ただここで躊躇されるのが、手術によるMG悪化からクリーゼ・・・これのリスクは高いと言わざる終えない。

 

非胸腺腫の場合の胸腺摘出可否は、どうも病院の方針によるところが大きいように聞いている。結局、これを決断するのは患者本人の意思によるのだと思う。ただ決断するのは情報を収集し納得できるだけの勉強を自らすべきなのだと思う。そして決断したら行動したほうが良いのでは・・・

 


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