MGの症状で、疲れやすい、身体がだるいなど易疲労性によるものがあるが、実はこの症状、うつ病でも現れる。うつ病の場合、心の疲労からくる症状なのだが、MGの場合は自己免疫による自分自身への攻撃から起こってくる。

 

実は私は10年ほど前、以前の会社での長時間労働やパワハラでうつ病を患っていた、これによって1年以上の休職から退職、新しい職場もうつの影響で能力を発揮出来ず1年で解雇・・・まともに完治し薬を止めるまでに5年ほどかかり、精神的には本当にどん底の状態だった。

 

話をもとに戻すと、私のように眼瞼下垂が主症状の眼筋型で、抗体とか検査で陽性であればわりと早めにMGの診断はつくのだが、全身型で易疲労性の症状の場合には心療内科の受診を勧められることが多いと思われるし、いろいろな体験ブログや掲示板などを見てもこのケースは多い。で、心療内科での診察はどうかというと、ほとんど問診で身体の状態などの様子からうつ病の診断が下される場合が多いと思われるし、私の場合もそうだった。

 

これでもし本来MGと診断されなければならない方が、心療内科を受診しうつ病と誤診されたらどうなるのか・・・うつ病の薬というのは、身体をリラックスさせ不安症状を抑える効果がある。これはMGにとっては逆効果、当然であるが禁止薬となっている。そう、服用するとMGの症状が悪化するという危険なことになる。

 

しかしながら、神経内科専門医でなければMGに関してはあまり詳しくなく、しかもMGの患者数は1万人に1~2人、となると心療内科に行ってしまう可能性は非常に高い。このような危険をさけるためにも、自分の症状に関してしっかり把握し、もしうつ病と診断され薬を服用したとしても、それで体調が悪くなったら早めに他の医者に相談することが必要なのだと思う。


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