この言葉はヴォルテールの言葉。
大学時代に知って以降、大事な考えだなぁと思っている。
Twitterとか5ちゃんとかで顕著だけど、
「はい。論破しましたぁ〜」
系の人が以前から嫌いだと主張しているし、
今回の選挙においても某議員が、
「学級委員を選ぶのとは訳が違う。権力闘争だ。負けた奴は冷や飯を食う」
という発言をしている事などから、
「自分とは違う意見を持つ人を虐げる傾向」
というのが基本的にありがちだよね。と。
とりあえず今回の自民党総裁選で、
岸田さんがその座に就く事になったけど、
岸田さん曰く対立候補だった人も、
柔軟に意見を取り入れて政権運営を目指すとの事だったので、
僕は地元民としての贔屓目もありつつ河野さんを支持していたけれど、
存外良い人が総裁の座に就いたのかも知れないと岸田さんを見ていて思った。
(親は選挙の仕組みなどから、議員票に極端に左右された今回の総裁選決選投票は民意を反映していないのではないかと文句を垂れており、その見方はそれはそれで正しいと思う)
何にせよ、総裁の座に就いた事がゴールではなく、
総裁の先にある総理大臣という立場から、
この国の行先をどう舵取りするかというのが、
岸田さんが勝った事が良かったかどうかという過去の評価を左右するので、
「過去は現在から作られる」
という事を誰かが言っていたが、
結果的に岸田さんが勝って良かったなと思う未来が展開されれば良いと思う。
「過去は現在から作られる」
というのは例えば、
苦境に瀕していた時期があったとして、
現在が幸せに過ごせているなら、
「今の幸せがあるのは過去のおかげだ」
という話になって感謝する事が出来るという事でもある。
逆に現在が不幸であったとしたら、
過去良かったと思っていた事ですら、
不幸な現在を作る原因だったのかも知れない。
過去があるから現在があるというのも正しいが、
現在に応じて過去の意味が変わるというのも確かな事実で、
正解は無数に存在しうる事を示している。
だからこそ表題の言葉の通り、
「私は貴方の意見に反対だ。たが、貴方がそれを主張する権利は命をかけて守る」
と言える人間でありたいもんだと思う。
とはいえ、僕も神様や仏では無い人間なので、
気に入らない奴は気に入らないし、
否定してしまう事もあるんだろうなぁとも思う。
結局そうなりがちな自分を、
どれだけ状況を見極めながら自戒できるか?
という面が大きいかも知れない。