腸内細菌がビタミンを合成する「食べるビタミンよりも作るビタミン」腸内環境と栄養バランス

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女性にとって大切なビタミンB、

この地味な栄養素を意識したことはありますか？

ビタミンBは髪にも肌にも大切な栄養素。

ビタミンＢ不足になると、肌荒れを起こしたり、髪の毛が寂しくなったり、胃炎や腸炎、口内炎などになりやすくなります。

肌が荒れて、髪が抜けて、口の中が荒れたら・・・

そりゃー老けますよ

繰り返す「炎症」が老けの原因なのですから。

たかが口内炎なんて放置してはいけません。

「チョコラＢＢでも飲めば良いでしょうか？」

もちろん飲んでも良いとは思いますが・・・

実は腸内細菌がビタミンを生成してくれるってこと、ご存じでしょうか？

腸活を行う目的は「排便コントロール」だけではありません。

健康にも免疫にも美容にも効果があって、オマケにビタミンまで生成してくれるのですから、これはやらない理由はありません。

でもなんで腸内細菌がビタミンを作ってくれるの？

本日は、腸内細菌とビタミンについてまとめてみましょう。

腸内細菌がビタミンを合成する「食べるビタミンよりも作るビタミン」腸内環境と栄養バランス

腸内細菌が作り出すビタミンＢ

腸内細菌の働きのひとつにビタミンの産生があります。

善玉菌と呼ばれる腸内細菌はビタミンや有機酸を生成します。

ビタミンの中でもビタミンＢ、ビタミンＢ１、Ｂ２、Ｂ６、Ｂ１２、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンＫ２、葉酸を合成する能力があることが分かっています。

このビタミンＢは粘膜や皮膚を健やかにするビタミンで不足すると肌荒れや口角炎を起こします。

またビタミンＢは糖を分解しエネルギーに変えるビタミンで、不足すると肩こりやむくみの原因となります。

ビタミンＫ２は骨を強くし血液を固める働きがあります。

ナースキュアの主力菌ＢＢ536は本当にビタミンを作り出している

ナースキュアのビフィズス菌は森永乳業のBB536（ロンガム菌）というビフィズス菌を配合しています。

健康な乳児から抽出したビフィズス菌「BB536」には、

炎症性腸疾患など腸の疾患を改善させる効果やアレルギーなどを改善する効果があることが知られ、

多くの研究機関や大学病院で症例検討がされています。また実際に治療にも使われています。

理化学研究所統合生命医科学研究センターの大野博司グループディレクター研究グループは、

森永乳業と共同で「BB536」の生理機能を解明する実験を行いました。

その結果は、BB536は酢酸や乳酸などの有機酸や葉酸などのビタミンＢを産生するだけではなく、

自分の腸内細菌と相互作用することで酪酸やビオチンと言った有用物質を腸内で増加させていることが分かったのです。

ビフィズス菌が腸内細菌の活動を高める

　研究チームは、15菌種からなるヒト腸内優勢細菌をマウスに定着させ、ヒト腸内細菌叢を有する特殊なマウスを作製。1日10億個の「BB536」を14日間摂取させたグループと摂取させなかったグループに分けた。

　「BB536」の摂取前後の便を回収し、水溶性の腸内代謝産物を核磁気共鳴分光法（NMR法）で解析するとともに、便より抽出したDNAおよびRNAを用いて、腸内細菌の占有率および遺伝子発現を次世代シーケンサーで解析した。

　その結果、ビフィズス菌BB536は、ヒト腸内細菌叢と相互作用することで、ビフィズス菌以外が作る酪酸やビオチンなどの量を増加させていることが分かった。

　つまり、ビフィズス菌である「BB536」を摂ることで腸内細菌の活動が高まり、その結果多量の酪酸が作られ、この酪酸が炎症抑制作用のある制御性T細胞を増やしていると考えられるという。

　また、ビオチンは体内では生合成ができない必須の水溶性ビタミン。食品から摂取するほか、腸内細菌によって合成される。糖新生、脂肪酸合成、エネルギー代謝などに関連する「カルボキシル化反応」を触媒している。

　「ヒトや哺乳動物にとって必須の栄養素であるビオチンや、腸内の免役細胞に大きな影響を与える酪酸は、宿主の腸内環境に影響を与えていると予測される。研究で明らかとなった腸内細菌叢との相互作用は、BB536の生理機能を評価する上で重要な知見となる」と、研究チームは述べている。

保健指導リソースガイドより