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あなたを美腸内フローラで若返らせる!NRサプリメントアドバイザー&看護師 胃腸良子です。
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「薬を使えば使うほど腸内細菌叢が乱れる」
腸内細菌と疾病の研究が進めば進むほど薬は必ずしも万能ではないことが分かってきました。
薬の薬効は動物試験、ヒトでの試験を通して商品化されますが、
腸内細菌に与える影響までは分かっていませんでした。
この度、東京医大の大規模な研究によって腸内細菌に最も影響を与えるのは、
「薬剤」であるということが証明されました。
これは医学界にとっては大きなニュースです。
自分たちの処方している薬によって体のなかで「菌交代現象」が起きていたのですから・・・
本日は、薬と腸内細菌の関係についてです。
腸内細菌に影響を与える薬剤とは?「薬を安易に使いすぎた結果」抗生剤、PPI、浸透圧性下剤に注意
薬が体質を変えている
病院に通っている患者さんの多くは薬を沢山飲んでいます。
高齢になると、高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患、がんなど複数の疾患を持つようになるからです。
1日当たり5つ以上の薬剤投与が行われている慢性的で複雑な薬理学的な療法は、
腸内細菌叢のdysbiosisの決定的な要因となります。
dysbiosisとは
covid-19の重症者や死亡者の多くは基礎疾患を持っていることから、
covid-19において腸内細菌叢は重要な役割を果たしていることが分かります。
イタリア、スペイン、フランスはヨーロッパ随一の抗生物質消費国です。
3カ国はcovid-19の影響を受けていますが、その原因は服用されている薬剤によるのではと推測。
メトホルミン(糖尿病治療薬)、スタチン(高脂血症治療薬)、PPI(胃酸を抑える薬)、精神薬が
腸内細菌叢を変化させウイルス感染リスクを高める可能性が示唆されていました。
どんな薬が腸内細菌に影響を与えるのか?
日経メディカルで発表されていた大規模研究を添付しましょう。
東京医科大学消化器内視鏡学分野准教授の永田尚義氏らのグループは、日本人腸内細菌叢の大規模なデータベースを構築し、薬剤の種類や投与数が腸内細菌叢に与える影響について報告した。同データベース「Japanese 4Dコホート」は、腸内細菌叢に関するデータだけでなく、疾患や使用薬剤、身体測定因子、生活習慣など多様なデータを統合しているのが特徴だ。研究成果は7月1日、Gastroenterology誌オンライン版に掲載された。
1000種類以上の常在菌から構成される腸内細菌叢は、特定の疾患の発症や進行を予測する因子として広く研究されている。特に、ポリファーマシーが問題視される昨今において、薬剤使用が腸内細菌叢に与える影響は、薬剤に関連した疾患の発症や適切な薬剤選択を理解する上で重要な情報と考えられる。しかし、これまで薬剤服用歴を網羅的に収集し、腸内細菌叢のデータと照らし合わせて解析した研究は少なかった。
そこで、同グループは日本人約4200人を対象に糞便のショットガンメタゲノムシークエンスを行い、腸内細菌叢のデータと詳細なメタデータ(疾患、薬剤、食習慣、生活習慣、身体測定因子、運動習慣などの情報を含む)を統合した大規模データベース「Japanese 4D(Disease Drug Diet Daily life)コホート」を構築。薬剤使用と腸内細菌叢との関連について詳細に調査した。
まず、様々な外的・内的要因のうち腸内細菌叢に強い影響を与える要因を調べた。その結果、薬剤の影響が最も強く、次いで疾患、身体測定因子(年齢、性別、BMI)、食習慣、生活習慣、運動習慣の順に強いことが分かった。薬剤による腸内細菌叢への影響は、食習慣、生活習慣、運動習慣よりも3倍以上の強さだった。
次に、どのような疾患治療薬が腸内細菌叢に強く影響するか調査した。様々なメタデータを交絡因子として組み入れた多変量解析を行った結果、消化器疾患薬が最も強く影響し、次いで糖尿病薬、抗菌薬、抗血栓薬、循環器疾患薬、脳神経疾患薬、抗癌薬、筋骨格系疾患薬、泌尿器・生殖器疾患薬、その他(呼吸器系疾患薬や漢方薬)の順だった。消化器疾患薬では、特にプロトンポンプ阻害薬(PPI)やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)などの胃酸分泌抑制薬、浸透圧性下剤、アミノ酸製剤、胆汁酸促進薬が、糖尿病薬の中ではαグルコシダーゼ阻害薬が最も強く影響した。
さらに、各患者の使用薬剤数に着目し、薬剤数の増加に伴う腸内細菌叢の変化を検証した。対象4200人中、10種類以上の薬剤を併用しているのは603人(14%)だった。使用薬剤数ごとに腸内細菌叢の構成を調査した結果、薬剤数が増加するにつれて腸内に常在する日和見感染症を引き起こす病原菌が増加し、免疫の恒常性の保持に働く短鎖脂肪酸を産生する菌が減少することが分かった。また、腸内細菌が持つ薬剤耐性遺伝子の量も使用薬剤数の増加に伴い増えており、ポリファーマシーは腸内環境に影響し、好ましくない転帰を引き起こす可能性が示唆された。一方、同一患者において使用薬剤数の増加または減少による腸内細菌叢への影響を調べた結果、薬剤数の増加に伴い増加する菌種や遺伝子は、薬剤数が減ると減少することも明らかになった。同様に、PPIの使用により増加した菌種も、PPIの中止により減少したことから、薬剤の中止により腸内細菌叢が回復する可能性も示された。
以上の結果について永田氏は、「長期間使用する薬剤の中でも、PPIや下剤、糖尿病薬など腸内細菌叢へ強く影響した薬剤は、腸内細菌叢の変化を通して予期せぬ疾患を引き起こす可能性があるため、投与の必要性を改めて吟味すべきだろう。さらに今回、薬剤の中止・減少により腸内細菌叢が回復する可能性が示唆されたことから、使用薬剤を見直す重要性がより強調された」と語る。
また、「腸管における薬剤の副作用には客観的なマーカーがなく、下痢や便秘などの症状が副作用として添付文書に記載されるが、今後、薬剤と腸内細菌叢の関連についての知見が蓄積すれば、腸内細菌叢を副作用のマーカーとして、さらには薬剤の効果を予測するマーカーとして利用できるかもしれない」と期待する。
上記の記事は凄く難しいので簡単にまとめてみたいと思います
この研究は薬剤数の増加に伴う腸内細菌叢の変化を調べたものです。
対象者4200人中、10種類の薬剤をを併用しているのは14%の603人でした。
使用している薬剤ごとに腸内細菌叢の構成を調査した結果、
薬剤数が増加するにつれて日和見感染症を引き起こす病原菌が増加し、
免疫の調整をする「短鎖脂肪酸」を産生する菌が減少することが分かりました。
短鎖脂肪酸とは?
薬を使えば使うほど腸内細菌叢がダメージを負うことはわかりました。
では実際にどんな薬が悪影響を与えるのでしょうか?
影響が大きい順に
消化器疾患薬(PPIなどの胃酸を抑える薬、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー、浸透性下剤、胆汁酸促進薬)
糖尿病薬(βグルコシダーゼ阻害薬)
抗菌薬
抗血栓薬
循環器疾患薬、脳神経疾患薬、抗がん剤など
病気で薬を使うのは必要不可欠かもしれませんが、
やはり薬は効果が高い分、副作用も大きいということになりますね。
自分の免疫力は自分の腸内細菌に守ってもらえるよう。
病気にならない生活習慣を目指したいと思います。
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NRサプリメントアドバイザー
胃腸良子