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美は胃腸から・・・
あなたを美腸内フローラで若返らせる!NRサプリメントアドバイザー&看護師 胃腸良子です。
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・糖尿病
・パーキンソン病
・脳梗塞
・膠原病
そして・・・
・食道がん
上4つは生涯コントーロールが必要で完治が難しい病気です(もちろん他にも沢山ありますが・・・)
食道がんがその中にあがる理由は、
まずは手術がとても困難であるということ
次に他の消化管系のがんと比較すると、予後が悪く完治の可能性がかなり低いということ
です。
私の母は私が小学6年生の時、母が45歳の時に「胃がん」で亡くなっています。
ピロリ菌による胃がんです。
そのため私も胃がんのリスクが高いため、数年前にピロリ菌の除菌をしました。
これで胃がんのリスクは減った・・・と安心したのもつかの間。
今度は「逆流性食道炎」に悩ませられるようになりました。
後遺障害のひとつであることは理解していたけれど・・・
これはちょっと問題です。
逆流性食道炎が長く続いて、バレット食道が酷くなると「食道がん」のリスクが高くなるからです。
胃がんは免れたけれど、食道がんになってしまった。
そんなことにならないように、本日は逆流性食道炎とバレット食道についてまとめてみたいと思います。
ピロリ菌除菌したら逆流性食道炎に!「バレット食道が食道がんのリスクに」胸やけを放置してはダメ
ピロリ菌を除菌したら食道がんになった?
いま新たな国民病として注目されている「逆流性食道炎」、これはピロリ菌を除菌するとなぜ起こるのでしょうか?
逆流性食道炎とは、過剰に分泌される胃酸が食道に逆流し食道が炎症を起こした状態です。
胃がんのリスクを下げるためにピロリ菌を除菌したことにより、日本人のピロリ菌陽性者は大幅に減少しました。
ピロリ菌は自分が強い酸性の胃の中で生き抜くことができるよう、胃酸の分泌を抑えています。
しかしピロリ菌を除菌することによって、胃酸の分泌は正常レベルに戻りました。
そのため、ピロリ菌除菌後に増えた胃酸が逆流し「逆流性食道炎」を引き起こすようになったのです。
逆流性食道炎が続くと「食道がん」になりやすくなります。なぜなら慢性的に炎症が起こる場所に「がん」が生じやすくなるからです。逆流性食道炎が関与するがんは、「食道腺がん」。
ピロリ菌除菌率が上がると共に、日本人に少なかった食道腺がんが増えるという問題が浮上してきました。
以前、「名医のthe太鼓判」で斉藤さんの「バレット食道」が問題になっていました。
斉藤さんはピロリ菌の除菌とは関係ありませんが、「暴飲暴食」による逆流性食道炎が起こっていました。
斉藤さんが胃内視鏡検査を受けたところ、食道粘膜に問題がみつかりました。
逆流性食道炎により、食道粘膜が「バレット食道」という状態になっていました。
バレット食道とは、食道の粘膜が胃の粘膜と同じ状態になったものです。
普通、食道の粘膜は「扁平上皮」という粘膜で覆われています。胃や腸は「円柱上皮」という粘膜。
胃酸が逆流して食道が炎症を起こすと、食道の扁平上皮が傷害され胃と同じ「円柱上皮」に置き換えられます。
これを「バレット粘膜」と呼び、バレット粘膜が存在する食道を「バレット食道」といい食道腺がんに移行する可能性が高いと言われています。
欧米のデーターでは、「バレット食道」のある患者さんは健康な人と比べると「食道がん」の発生が30〜125倍高くなると言われています。
これはとても問題な数ですが、日本ではもともと食道腺がんは少ないためあまり問題視されていませんでした。
欧米ではバレット食道からの発がんはここ25年で6倍以上に増加していると報告されています。
逆流性食道炎バレット食道
食道がん
日本でも食の欧米化に伴い、同じ経過をたどるのではないかと懸念されています。
私も前回の胃内視鏡検査でわずかな「バレット食道」がみつかっています。
食道腺がんを予防するためにも逆流性食道炎のコントロールに注意を払いたいと思ってます。
◆暴飲暴食をしない
◆食後すぐに横にならない
◆姿勢を正して猫背にならない(腹圧がかかり食道が逆流しやすくなります)
◆食事と食事の間隔を規則正しくする(胃酸の過剰分泌を防ぐ)
ピロリ菌除菌の後に「逆流性食道炎」にお悩みの方は早めに病院に受診してくださいね。
慢性的な炎症は体にとって「百害あって一理なし」です