腎臓の機能が低下と指摘「骨粗鬆症予防のビタミンDは飲んでも良い？」サプリメントと腎臓病

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美は胃腸から・・・

あなたを美腸内フローラで若返らせる！NRサプリメントアドバイザー＆看護師　胃腸良子です。

このコロナ禍でサプリメント販売に新規参入するメーカーが増えています。

サプリメント＝健康アップ

そんなイメージだけで、売り込みをしている怪しい商品が増えています。

くれぐれもお気をつけください。

添加物だらけのサプリを過剰に摂取すれば、健康になるどころか、健康被害を被ることになりかねません。

でも、どんなサプリが良くてどんなサプリが悪いのか分からないわよ！

そんな時は是非ご一報くださいね

少しお時間がかかりますが、読者様からの御質問には必ずお返事させていただきます。

本日はサプリメントと腎臓の機能について。

お客様からご質問いただきました内容をお伝えいたします。

腎臓の機能が低下と指摘「骨粗鬆症予防のビタミンDは飲んでも良い？」サプリメントと腎臓病

NRサプリメントアドバイザーの研修会にて

ビタミンDサプリメントで腎臓の機能が低下するのか？

お客様よりご質問です。

胃を全摘しているので骨粗鬆症予防にビタミンDのワカサプリを毎日一粒だけ飲んでいます。もう一年位になりますが、先日血液検査でクレアチニンが0.85から1.12に上がっていました。これはサプリ摂取と関係があるのでしょうか？

胃を全部切除すると、カルシウムの吸収が悪くなります。

またカルシウムを骨に沈着させるためにはビタミンDが不可欠ですが、ビタミンDは胃切除後には吸収されにくくなるため「骨粗鬆症」になりやすい傾向があります。

腎臓の主な働きは老廃物を濾過することですが、その他にビタミンDを活性化する作用もあります。

加齢や日常的な塩分の過剰摂取によって腎機能が低下すると、血液中の活性化ビタミンDが減少してしまいます。ビタミンDが減少すると腸管からカルシウムを吸収することが出来なくなり、必要なカルシウムを骨から奪い取るようになります。

この状態が腎機能低下による「骨粗鬆症」です。

お客様の現在の状況は、腎機能が低下しているから「ビタミンD欠乏による骨粗鬆症を予防しなければならない」という状態だと思われます（上記の情報だけでは断定はできませんが・・・）。

腎機能が低下している原因を探す

腎機能が低下しているとビタミンDが不足するため適宜補充しなければなりません。

しかし、ビタミンDを必要以上に接種してしまうと血液中のカルシウム濃度が上がり腎機能が悪くなってしまうことがあります。

✓ビタミンDの過剰摂取で腎臓の機能が低下しているのか？

✓年齢による腎機能の低下なのか？

どちらの状態なのか見分けるためには、血液中のミネラルの値も参考にしなければなりません。

骨粗鬆症の多くは加齢によるものですが、クレアチニン・クリアランス値と年齢は相関関係にあるため、多くの高齢者が腎機能障害を合併しています。

この場合は、自己判断でカルシウムとビタミンDが一緒に含まれる合剤を服用するのは危険です。

クレアチニン・クリアランス値が上昇して腎機能低下が考えられる場合は、まずその原因を探してみましょう。

✓食事の塩分量は適量か？

✓タンパク質を摂りすぎていないか？

そしてサプリメントや内服薬が適正かどうかは、担当医師に一度相談して見て下さい。

腎機能が低下している場合、一般的に避けた方が良いと言われている薬はこちらです。

量を減らさなければいけない薬：抗生剤、ガスターなどの胃薬（H2拮抗薬）、抗ウイルス薬など

ある程度腎機能が落ちると使用してはいけない薬：MRIの造影剤、抗ヘルペス薬の一部、免疫抑制剤の一部など

できるだけ避けたい薬：痛み止め・解熱剤（ロキソニンなどのNSAIDs）、CTなどの造影剤、利尿剤など

注意が必要だが使用する薬：一部の降圧剤（ACE阻害薬やARB）、ビタミンD製剤など

腎臓とビタミンDの関係は以上です。

ちょっと、分かりにくいかもしれません