税理士会が後援するセミナーに参加しました。

講師は中央大学法科大学院教授 酒井克彦先生。

「税務通達の読み方」と題し、通達がどういう状況でつくられのるか、判例の要旨からみる通達の読み方など、私にとっては久しぶりに脳が活性化される内容でした。

 

現職の頃、酒井先生が書かれたもの読み漁るような時期もあったことを思い出しました。

法律は、ストレートに読めない、読みにくいものもあり、ついつい判断を通達に頼ってしまう傾向にあります。

通達とおりにしていないからダメだとか、通達にあるからOKであるとか、頭では「通達は法律ではない!」とわかっているのに、法律を開くよりも通達の逐条解説をバイブルのように使用することに大きな落とし穴があることを再確認しました。

 

時間がかかっても法律、法令解釈、立法趣旨から判断することの大切さを改めて感じました。

実際に通達の書きぶりが原因で裁判になり、裁判後に通達が変更された話しや、通達は「上意下達(上位の者の意思・命令を下位の人に徹底させること。)の手段である」等の言葉が印象に残りました。

 

法律で仕事をする税理士になりたいと思っていた私

初心を思い出した時間でした。

そして、法令解釈を学ぶ、通達を学ぶ、そういう学びが好きだなと、久しぶりに好きの感情がいっぱいになる時間を過ごせたことに感謝しています。

 

セミナーの資料に掲載されていた財務省の写真に、出張で訪れた時の色々な思い出が重なり、今の私がいるのも、沢山の学びをさせてくれた職場のおかげであると感謝の気持ちがわきました。