私の夫は糖尿病だ。糖尿病という病気は全国で数百万人いるらしい。

ポピュラーでよくある病気だ。血液の中には体を動かすエネルギー源として『糖分』が含まれてる。

糖尿病というのは、血液の中に含まれる糖分が異常に高くなってしまう病気だ。

体の中には血糖を上げるホルモンは山のようにある。

アドレナリンもそうだし、その他にもいっぱいある。

しかし血糖を落とすホルモンは一種類しかない。ご存知のインシュリンだ。

インシュリンが無いと体の細胞はエネルギー源である糖分を細胞の中に取り込むことができない。

血管の中にはうんざりするほど糖分が流れているのに細胞はエネルギーを取り込むことができないのだ。

もっともインシュリンなしでも糖分を直接にエネルギーを取り込む細胞は存在する。脳細胞と筋肉細胞。



糖尿病には二種類のタイプがある。

一つは1型というタイプで体の中からインシュリンを分泌することができないタイプ。

このタイプは子供などの若年層が多い。ある日、突然発症する。

もう一つが、2型と言われるタイプで体の中からインシュリンは分泌できるのに

体の中に『インシュリン抵抗性』という壁を作り、そのホルモンの働きを抑制してしまう。

結果、高血糖になり膵臓は死に物狂いになってインシュリンを分泌し続ける。

最後には膵臓は疲弊し、インシュリンの分泌を停止してしまう。



大半の糖尿病患者はこの2型だ。私の夫もこのタイプだ。

この病気が厄介なのは高血糖を放置しておくと体中の血管をボロボロに破壊してしまうことだ。

これで起こることは、末端神経の麻痺。免疫力の低下。糖尿病になると足の壊死で切断したりする。

それはこれが原因だ。知り合いの同じ病気の人で足を切断した人がいたがその人は

こたつで足を火傷をしたのだが、末端神経が麻痺してるので火傷に気がつかなかった。

そのうち勝手に治るだろうと思っていたら免疫力が低下していて足全体が腐敗してしまった。



ダンナが2週間前、いきなり病院から電話してきて

『今日から入院するからさ。ちょっと病院まで来てくれる?』と言う。

案の定、空腹時血糖値が180。HbA1cが8.0%。

先月がHbA1cが7.0%だったからたった1ヶ月で1%も急上昇してる。

医者が言うには血糖値より『ケトン体』という物質が大量に検出されているのが問題なのだそうだ。

このままだと去年の10月の時のように、また倒れてしまうんだそうだ。

今月は私とケンカしたり、私は彼とのセックスを拒否しまくったので、

彼にすればストレスいっぱいだったのだろう。



旦那にすれば、私は疫病神みたいなものなのかもしれない。

しかしプロポーズしたのは旦那のほうからだ。

彼には申し訳ないと思う。私のような女の人生につき合わせて申し訳ないと思う。

ごめんね。

早く元気になってほしいと思うばかりだ。