【変わる関係、変わらない関係 5】のつづきです。
まだ読んでない方はこちらからどうぞ
お待たせしました~~~
龍とちづのお話
ようやく完結です!!
前回完結できなかったので、
エピローグという形でおわらせていただきました。
ではではつづきをどうぞ~
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ちづと龍が保健室を出ると、
すでに授業が終わり放課後になっていた。
そこに、
ちょうど爽子とあやねが二人の荷物を持ってやってきて、
廊下で鉢合わせする。
どこも怪我した様子もなく元気そうな龍を見て、
爽子とあやねはほっと胸をなでおろした。
ちづはというと、
二人の顔を見た瞬間、
なぜか顔を真っ赤にしてあははははと照れ笑いを浮かべたので、
その様子があまりにもわかりやすすぎて、
あやねと爽子は思わず顔を見合わせて笑った。
そして、
例のごとくピンにつかまってしまった風早が後からやってきて、
みんなで下校することに――
その間、ちづはあやねと爽子に囲まれていた。
「ちづ、明日じっくり話しきかせてもらうわよ!」
なぜか今にも噛み付きそうな勢いのあやね。
「や、矢野ちん・・・なんか怖いんだけど・・・」
「ちづちゃん、わ、私も・・き、聞きたいなぁ~」
爽子も頬を高揚させながらキラキラとした目で見つめる。
「いや・・・ほら・・・なあ?」
ちづは、こういう話が苦手なので、たじたじになり、
振り返って龍に向かって助けを求めたが、
「・・・」
龍はくわっと一つ大あくびをしてから、ただニヤッと笑うだけだ。
「そうだった・・・こういうヤツだった・・・」
それを見て、ちづはガックリと肩を落とす。
風早と龍はそんな3人のやりとりを見ながら後ろからついていく。
「しかし、ほんと、怪我なくてよかったな~」
ほっとしたように言った風早に、
「あれくらいじゃ怪我なんてしねーよ」
龍は平然と言った。
「ははっ、さすが龍」
いかにもな言葉が龍らしくて笑ってしまう。
「しょーた。」
「ん?」
「いろいろ心配かけて悪かった」
目の前を歩くちづを見ながら、
龍がボソリとつぶやいた。
「・・・よかったな」
「ああ」
短い男同士の会話はそれ以上触れることはなかったが、
龍の想いがようやく届いたことを風早は心から喜んでいた。
「じゃあな~」
「バイバイ、ちづちゃんあやねちゃん真田くん」
「お~爽子また明日なー」
「ばいば~い」
「・・・じゃ」
校門を出たあと、道の途中でそれぞれの方向に分かれる。
「黒沼行こっ!」
「う、うん!」
風早と爽子は毎日のように風早が爽子を送り届けているので、
いつも一緒に帰るのがあたりまえになっていた。
当然、今日も肩を並べて嬉しそうに帰っていく。
そして、
ちづと龍も家が近いから必然と一緒になる。
残されたのは・・・
二組を見送るあやねだけだ。
みんなを笑顔で見送ったものの、
くるっと背中を向けた瞬間、急にその表情がサッと変わり、早足で歩き出した。
「やばいやばいやばいやばい!!」
ブツブツとつぶやきながら、
(まさか、ちづにまで先越されるとは思わなかった!!)
頭を抱えた。
そしてはたと気づいたように一瞬立ち止まると、
「このままだとクリスマス・・・あたしだけ・・・一人?」
ありえない!!絶対ありえない!!
ブンブンブンブン
そんなわけない!!
打ち消すように首を振ってから、また歩き出し、
「絶対っ!!絶対、いい男GETしてやる!!」
一人、大いに焦っていたのだった。
一方、
夕暮れのいつもの道を二人並んで歩く龍とちづ。
すっかり調子の戻ったちづは、
「・・・でさ~あたし、あのキャラの弱点わかっちゃったんだよね~」
いつものように、ゲームの話やらーめんの話に花を咲かせている。
龍はそれを聞きつつ、
チラリと横目でちづを見た。
いつもと変わらない様子で弾丸のようにしゃべる姿を見つめながら、
龍はしばし考える。
「ん?どーした龍?」
何も気づかないちづは、黙り込んだ龍を不思議そうに見た。
次の瞬間、
龍は
おもむろにちづの手をとる。
「な!なにすんだ!!」
びっくりしてちづが叫ぶと、
「手、つないだんだけど」
真顔で答えた龍に、
「そ、そういう恥ずかしいことをサラッと言うな!」
みるみる顔を赤くしていくちづ。
「昔よくつないでたじゃん」
龍はニヤっと笑いながらちづを見る。
「あれはっ!ガキの頃の話だろ?」
盛大に焦りながらちづは、わたわたとして落ち着かない。
「イヤ?」
「・・・だから聞くなって!!」
これ以上ないくらい赤面したちづを見て、
吹きだしそうになるのを必死でこらえる。
「千鶴、顔真っ赤」
くくくとこらえながら言う龍の言葉に、
「う、うるさいっ!!」
ちづはそう言って顔を背けた。
「じゃ、離す?」
すこしいじわるく聞いてみると、
「・・・・」
ちづは無言のまま何も答えなかった。
その様子を見て、
龍は笑顔を隠せない。
しばらくそのまま歩くものの、
さっきまでの勢いはどこへやら、
ちづは耳まで真っ赤になったままうつむいたきり押し黙ってしまった。
龍はちづの手をしっかりつないだまま、
「今日、ラーメン食いにくれば?」
と、言ってみると、
「・・・・言われなくても行く」
と、隣から小さく声がした。
「ははっ」
こらえきれなくなって、ついに龍は吹きだした。
「笑うなよ!」
「いや、かわいーなとおもって」
「な、なななな・・・・」
口をパクパクさせて言葉をなくすちづを
笑いすぎてなみだ目になりながら
龍は優しくみつめた。
夕日はさらに傾いて、
二人の影がどんどん伸びていく。
小さい頃、徹と龍とちづはよくこの道を手をつないで歩いて帰った。
でも、今は二人だけ。
あの頃とは少し違う意味をもたせたまま、
同じ道をたどって、変わらないいつもの家へと帰っていく―――
それはなんだかくすぐったくて、ちょっぴり気恥ずかしくて、
とても変な、不思議な気分
でも、特別で、すごくすごく幸せだった。
変わらない気持ちと
変わった気持ち
両方を抱えて二人は歩いていく。
きっとこの先もずっと・・・
【END】
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はぁ~~ようやく完成できました。
龍とちづのこのお話、
実は当初はもっとこじれて、徹まで登場させる予定でいたのですが、
さすがに龍がかわいそうになり^^;
少し早く報われる形になりましたw
龍には私の願望これでもか!とすべてつめこみましたw
でもそれをサラリとやってくれちゃうから、
龍ボイスで勝手にセリフが頭をかけめぐり、
書きながら自分でドキドキしたり(笑)楽しかったです。
私の中で、
龍とちづは勢いにのったらあっという間にくっつくか、
そのまま卒業してもしばらくズルズルと幼馴染のままか
どちらかだとおもっていたので、
今回は、風早&爽子の勢いにのっかる形でくっついたverで書いてみました。
いかがだったでしょうか?
私のドキドキ妄想が少しでも伝われば嬉しいです。
少し長いお話を書いていると
果たしてちゃんと完結できるのかと不安になったりするんですが、
途中で多くのコメントいただいてとても励みになりました。
勢いにのって書ききれたのは読んでくださった方がいたからです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
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