こんにちは、
きんもくせいです。

皆様素敵なクリスマスお過ごしになられましたか?

私は、なんとかクリスマスらしいことをできたようなできないような・・・
なんだか嵐のように過ぎ去ってしまいました・・・ふぅ

師走
っていう文字をあらわすくらい、本当にここにきて急に忙しくなってしまって、
あれもこれもいろいろやってません・・・。

まだ、年賀状も書いてないの・・・あうあうあ

そんな中布団の中で妄想するのは、もちろん君に届けw
頭の中はいつも君に届け。
1本お話が浮かんできたので、
忘れないうちに慌てて携帯に残したのがあるので、
それを爽子BDである大晦日更新目指して書きたいと思ってます。

今年最後の最後までUPできるようにがんばりますので、
お時間ありましたらぜひチラ見してやってください。
ふたりきりのクリスマス 前編(龍ちづ未来話) 】のつづきです

前編をご覧になっていないかたはそちらの方からお読みください。

なんとかクリスマスにUPできました^^
うふふ、間に合ってよかった!

リアルは平日だったんですが、
今回はクリスマスが土曜日です。

平日のクリスマスって意識しないと何もなく普通に過ぎていきますよね・・・。

おっとやさぐれてる場合じゃない!

ではでは早速どうぞ~~~~

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――そしてついにクリスマス当日、
この日はちょうど土曜日だった。

学校が休みになっていたので、
龍は朝から部活の練習に行き、帰ってくると店の手伝いをしたり
いつもと変わらぬ時間をすごしていた。

前日の日まで千鶴は龍の顔を見るたびに、
あたしが行くまで絶対家で待ってろと口癖のように言っていたのだが・・・。

しかし、
肝心のちづがいつになっても家にやってこない。

夕方になっても、日が暮れても、
来る気配がないのだ。

(千鶴・・・こねーな)

まさかあれだけ口うるさく言っていたから、
忘れているということはないとおもうのだが、
ここまで何の連絡もないとさすがの龍も少ししびれを切らし、

「・・・親父ちょっと走ってくる」

そういって家を出た。

「ん?ああ気をつけてなー」

今日がクリスマスということを忘れてしまうような
いつもと変わらぬ、そんな土曜日。

外は深々と冷えて白い息が出るほどだ。
雪でも降りそうな、
そんな予感のする寒さ。

龍はウォーミングアップをして、
少し身体が寒さになれてきたところで
トントンと靴の感触を確かめてから、
そのまま
ふぅっとひとつ息を吐いて、
そのままいつものコースを走りだした。



そして、
龍が出て行ってわずか5分たたないうちに、

徹龍軒のドアが勢いよくあいた。
入ってきたのはちづだった。


「おっちゃん!!」

「ああ、ちづちゃん!どーしたそんな勢いで?」

短い距離なのに相当全力で走ったのだろう、
ちづの息があがっている。

「龍は?」

「今さっきいつものように走りにでちまったよ」

「ありがと!!」

聞き終わるやいなや、また弾丸のように外に飛び出していった。

「あ!ちづちゃんメリークリスマス!!」

ちづが出て行った背中にそう声をかけたが一足遅かったようだ。
龍の父は苦笑しながら
またいつものようにラーメン作りにとりかかった。



いつものランニングコースは決まっていた。
だからちづは龍の後を追うように走っていたのだが、
いっこうにその姿がみあたらない。

片手には小さな紙袋が揺れている。

早く渡したい。
でも、肝心の龍の姿がない。
ちづははやる気持ちを抑えられないまま、
龍の背中を探して走り続けた。

しかし、結局1周まわったけど、龍の姿は確認できなかった。
まだ家に帰ってなさそうだった。

(あーもうどこにいるんだよ!!)

ちづはだんだん不安と焦りが出てくる。
さすがに待たせすぎてしまった。
思ったよりも完成するまで時間がかかってしまったのだ。
前日からほとんど徹夜でやったのに、
結局出来上がったのはさっきだった。

さすがの龍も怒ってるかもな。
やっぱり連絡しなかったのはまずかった。
そんな不安がよぎりながら、

ちづの脳裏にひとつの場所が浮かぶ。
そこは龍とちづにとってはなじみの場所だった。

自然とちづの足がそちらに向いた。



そこは、
あの埠頭の倉庫街――
徹と最後に遊んだ場所でもあり、
そして、徹に失恋したちづを龍が慰めてくれた場所でもある。
あれからしばらく時間がたって、
龍とちづにとっては、
二人の時間を過ごせるとっておきの秘密の場所のようになっていた。

やはりちづのカンはあたっていた。
見慣れた姿が冬の海に向かって座っている。

「龍!!」

そう名前を呼ぶと、
声に反応した龍は

「ああ」

短い返事をして
やっときたかといった表情を浮かべた。

「ああじゃないって、あんだけ今日は家にいろっていったのに!!」

なんだよ!
まだ息があがりながら、ちづは龍のそばに近寄る。

「だって・・・千鶴おせーんだもん」

「ちょっとくらい待ってたっていーじゃんか!!」

そのまま龍の前でぴたりと足を止めたが

「・・・ちょっと?」

あれはちょっとというのだろうか?
龍はちづから視線をはずした。

それを見て、
ちづは龍のとなりに腰を下ろし、
頭をわしわしとかきながらバツの悪そうな顔をしてから、

「・・・ってあーもうそうじゃない・・・悪かったよ・・遅くなって」

素直に謝った。
それから少し顔を赤くして、

「・・・その・・・なんだ」

モゴモゴと口ごもる。

「・・・・?」

その声に龍はちづの方へ再び視線を送った。

「い、一応クリスマスプレゼント」

ちづはそう言って、
紙袋から取り出したものを

ぐるぐるぐるぐる

龍の首に巻きつけた。

「・・・これ、作ってて遅くなった」

龍がその首に巻かれたものにそっと触れる。
それはグレーの色で編まれたマフラーだった。

「作った?」

言葉を聴き間違えたかとおもって、
ちづに聞きなおすと、

「うん」

また真っ赤に顔を染めるちづ

「千鶴が!?」

信じられない!という顔で、
今までみたこともないくらい目を丸くする龍。
長年一緒にいるけど、
こんな龍を見たのは初めてかもしれない。

「・・・なんだよ!そんな驚くことないじゃんか!あたしだって編み物のひとつくらい・・・」

「・・・・・」

言葉を失ったまま千鶴をただ見つめるだけの龍に、

「・・・っていうのは・・・嘘で・・・実は爽子に教わって初めて作ったんだ。だから・・あんまうまくできなかったんだけど・・・」

ちづは照れくさそうにうつむいた。

龍はその言葉を聞いて、ようやく視線をマフラーへと落とす。

「ほんとだ」

よく見ると、それはおせじにもうまいとはいえない。

編み方も網目がゆるいところときついところとくっきりはっきり出ている。
そして何より

「長い」

ふつうのマフラーの1.5倍くらいあるんじゃないかという長さで
龍の首はぐるぐるに巻かれていたのだ。

ははっ

思わず龍の口から笑みがこぼれる。

「ちょ、龍!!わ、笑うなって!・・・ちょっと・・・毛糸があまるのもったいなかったからつい・・・・最初は手作りなんてガラじゃないって言ったんだけど、
爽子が教えるから大丈夫だっていうから・・・」

しどろもどろになりながら、必死に言うちづに
再び龍はくくくくと笑い声を上げる。

だからか・・・
龍は
すべてが納得できた。
この1週間ちづが何をしてきたのか、
そして、今日遅くなった理由もなにもかも。

体を動かすことが大好きなちづが、マフラーを編むなんて最も苦手であるはずだ。
きっと何度も何度も投げ出しそうになりながら、格闘していたに違いない。

そんな不恰好なマフラーがいかにもちづらしくて、
心に嬉しさが染みこむ。

「・・・サンキュ」

龍はそう言って、マフラーに顔をすこし埋めた。

「つ、使えないかもしれないから、適当にどっかにしまっといていいから」

龍の反応を見て、
目を合わせるのが急に恥ずかしくなったちづは、
そっぽをむいて空を仰いだ。

だけど、

「使う」

龍からはすぐに返事がかえってきた。

「・・・でも」

格好悪いだろ?
ちづは龍の首に巻かれているマフラーの端を持って、じっと見た。

「使うよ」

龍はそんなちづを愛しそうに見つめた。
自分にここまでやってくれるなんて思いもしなかった。
龍は反射的にそっとちづの肩を抱き寄せた。

「・・・」

「・・・」

どちらともなく無言になる。
自分の編んだマフラーが鼻をくすぐった。
ちづは龍の腕の中で、
そして、龍が驚いてくれたこと、喜んでくれたことに
やっぱり編んでよかったと、心からそう思った。


冬の海の向こうで船の明かりが電飾のように瞬いている。

しばらくして、龍がそっとちづの身体を離した。

「俺も」

「え?」

「千鶴、腕かして」

おもむろにちづの腕を取ると、
片方の腕で自分のポケットからなにやら取り出す。

「?」

そして、そっとそれをちづの腕につけた。

「・・・これ・・・」

それはシルバーのブレスレットだった。
いくつか小さな星のチャームがついていて、
ちづの腕で輝いている。

なんだかとても高そうだし、
そんなにお金もないはずなのに、いったいどうやって?
そして龍がこれを一人で買いにいったんだろうか?
どんな顔をして?
きっとすごく恥ずかしかったはず。

今まで自分では似合わないと思ってあまりつけていなかったアクセサリー
本当はちょっと気になったりもしていた。
でも、
あやねや爽子のように自分には似合う格好もできないから、いつも眺めているだけだった。

普段、わりとサバサバと男らしい感じで見られることが多いちづにとって、
女の子の扱いをしてくれるのは龍だけだ。

・・・こんなものをくれるのも龍だけ・・・・。

嬉しくて、目の端にじわっと涙が浮かんでくる。

「あんま女モノよくわかんねーけど、そういうの千鶴もってねーかとおもって」

「・・・・」

しばらく言葉をなくしてそれに見入るちづに、

「千鶴?・・・やっぱ気にいらねーか?」

龍はうつむいてしまったちづを覗き込むように言う。
それを聞いて、

「違う!」

ちづは跳ねるように顔をあげた。

「?」

「嬉しい・・・・嬉しいよ!・・・でも・・・こんな高そうなの・・・」

もらっていいのか躊躇してしまう。

「千鶴がおもってるほどじゃない。店手伝ったら臨時収入だっておやじが・・・」

本当は言わないでおこうとおもったけど、
あとで追求されそうだったので、
龍はすこし照れくさそうに小さく言ってから視線をはずした。

「・・・ありがとう、龍・・・」

目の端ににじんだ涙を指でぬぐうと、
ちづは龍に向かって笑った。

「そっか、よかった」

それを見て、龍も嬉しそうに頬を緩めた。

「大事にする」

それを聞いてコクリとうなずく龍。

笑顔に溢れる二人の声が、
しばらくだれもいない埠頭に響いた。


それから、冬の海できらきらと浮かぶ船を見つめ
二人は肩を並べて座っていた。
いつの間にか静かな時間が流れていた。


「千鶴」


その沈黙を破って、
何かを言おうとした龍の低い声がする。

しかし、ちづから何も返事がない。

「・・・千鶴?」

横に視線をうつそうかとおもったそのとき、
龍の肩に

コトン

ちづの頭が乗っかった。

見ると、電池が切れたようにちづはスゥスゥと寝息をたてている。

「・・・ははっ・・・どんだけ頑張ったんだよ」

龍は苦笑しながらやさしく見つめた。

そろそろ寒いから戻ろうかとおもったのに、
これでまたしばらく動けなくなってしまった。

でも、

「あったけーな」

改めて首に巻かれてる長いマフラーに手をやる。

そして、
龍はおもむろに
片手でぐるっとふたまわりほどそれをほどいて、
そっとちづの首にまきつけた。

少し身じろいだが相変わらず隣で安心しきったように
眠るちづを見つめ

「メリークリスマス」

ささやくようにそう言うと、
ちづのおでこに
そっと口づけた―――



【END】

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


龍がさらっとキザですw
そもそもメリークリスマスとか言いそうにないしwww
でも、せっかくのクリスマスだし。ということで
無礼講?
甘~い感じにしてみました。

ちづが奮闘した長めのマフラーは
早速役に立ったようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

メリークリスマス!!



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みなさんメリークリスマス!!
素敵なクリスマスお過ごしでしょうか?

別マ妄想補完話をおいてけぼりにして、
ちょっと前編後編のクリスマス話をUPします!!

このお話の設定は、

龍ちづ未来話
変わる関係、変わらない関係
の続きのお話となります。

まだ読んでいらっしゃらない方は
そちらをあわせて読んでからご覧ください。

【変わる関係、変わらない関係  エピローグ


龍とちづがつきあいはじめてむかえる
初めてのクリスマス話です。

ではでは
どうぞごらんください~


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::





帰り道。
いつものように肩を並べて歩く影が二つ。

龍とちづだ。

二人の気持ちが重なり合ったあのときから
早数ヶ月

変わったような
あまり変わっていないような。
そんな関係が今も続いている。
でも、違うのはしっかりと龍がちづの手をとって歩いてるところ。
幼馴染よりももっと近い位置にいる幸せを、
二人はそれぞれ感じながら歩いていた。

「・・・でさー爽子と風早がさ~」

ちづが隣を歩きながらいつものように一人で
ガンガン喋っていた。

「・・・・・」

しかし、龍はそれに無反応

「ちょっと!龍聞いてる??」

ちづがつないでいた手を離して龍に向かって言うと、

「ん?・・・ああ、悪い。考え事してた」

ようやく気づいた龍がちづの方を向く。

「だ~~!もうなんだよ!!人がせっかく話してるのに!!」

龍の調子にイラっとしながら脱力感に襲われ、
思わず天をあおぎながら頭を抱えた。
しかし、龍は

「・・・なんだっけ?」

と、さらに追い討ちをかける一言を言ってしまう。

「だから~爽子と風早が今年は二人で過ごすから参加しないって言ってんの!」

そう返したものの、ちづのイライラは頂点に達しようとしていた。

「・・・・なにに?」

龍からの駄目押しの言葉に、

「あのなぁ~~~~!!・・・・もういいっ!!」

やってられっか!とばかりにズンズン早足で先へ進みだしたちづ。

「・・・悪かったって」

そういって、龍も早足でおいかける。

明らかに歩幅の違う二人の早足は、
あっという間に距離を縮めてすぐに追いついた。

「フンッ」

しかし、ちづは龍の方を見ようとしない。
完全にヘソを曲げてしまったようだ。

「千鶴」

龍はそういいながらちづの腕をつかむ

「・・・・・」

「悪かった」

「・・・・」

しばらく無言でいたちづだったが、
龍の手が自分の手をつかんだことに少し顔を赤らめ、
早足だった足を少し緩めた。

そして、
しばらく沈黙していたが

「クリスマス」

ポツリとつぶやく。

「ん?」

「クリスマス会!去年やっただろ??」

物覚えの悪い龍のことだ。
たぶん、忘れているかもしれない。
そう思ったが、ちづはとりあえず聞くだけ聞いてみた。

「・・・ああ、そういえばそんなことやったような気もするな」

少しだけ頭の隅に残っていた記憶をひっぱり出すようにして、
龍が考え込む。

「あれを今年もジョーがやりたいとか言い出したんだよ。いつもこういうのって風早が声かけてたじゃん。
でも今年は爽子と二人で過ごすから参加しないっていってるから・・・」

「ああ、そっか」

もはやクラス・・・いや、学校全体の公認状態となっているほど、
爽子と風早のことは有名だった。
最初、ジョーの提案に
爽子はクラスみんなでクリスマス会をやることに賛成しかけたのだが、
慌てた風早が
今年は絶対二人でやる!と宣言して
結局今回は参加しないことになった。

「なんてたって爽子と初めての二人きりのクリスマスだからな~」

王子様浮かれすぎ
うしししし
思い出したように笑うちづを横目に見て、

「で?」

龍が逸れかけた話を戻そうと聞きなおす。

「ああ・・・風早大好きジョーのことだからあきらめるかとおもったらさ、ジョーのやつ今年も一人ですごすのは絶対やだから風早たち抜きでも開催するとかまた言い出したみたいで、みんなに声かけろってうるさいんだよ」

「・・・・」

それか。
なんとなくちづが言おうとしていることがわかって、
龍は少し複雑な顔を浮かべた。

「矢野ちんは彼氏いないのに、予定がある、むしろ作る!とか言い張って絶対参加しないって言っててさ、どうしよっかな~って・・・」

「っていうかさ、俺らも無理じゃん」

ちづの言葉を制すように、
龍がすかさず言う。

「は?」

よくわかってないという顔でキョトンと龍を見るちづに、

「そのクリスマス会って、一人のやつだけ集まるんだろ?だったら俺らも無理じゃん」

少しためいき交じりに龍が言った。

ちづは参加するつもりでいたのだ。
ジョーのクリスマス会に。

まだちづはどこか色恋沙汰に無自覚なところがある。
しかも情にもろい。
このままだと
ジョーにおしきられて参加することになるのは目に見えていた。

「なっ」

「違うの?」

じっと見つめる龍と目があい、思わず顔を赤くするちづ。

「ちっ・・・ちが・・・・わないけど・・でも」

「俺は千鶴と二人で過ごすとおもってた」

ストレートにはっきり言わないと、
後で面倒くさいことになる。
それは昔からそうだ。
へたな言葉だとちづに伝わらないことがあるのだ。
龍は真剣なまなざしを向けた。

「・・・で、でもさ、あたし金ないしさ、何にもできない・・・」

照れたような、
どうしていいかわからないといった困惑の表情を浮かべるちづに、

「いいよ」

「えっ」

「何もできなくてもいいから」

龍はそういってちづの手を強く握って歩き出す。
ちづは戸惑いながらも
でも、龍から聞いた確かな言葉にちょっと期待をしていた自分がいたことに気づいて、顔をさらに赤くしてうつむいた。



その後、
学校でジョーに自分たちもクリスマス会に参加できないと言った龍とちづに

「えー?何?龍も吉田も来れねーの??なんでぇ~~??」

ジョーは心底がっかりした表情を浮かべた。
しかし、龍は悪いなと、無表情でそれをかわし、
ちづもあははははごめん~と照れ笑いを浮かべることしかできなかった。




――そして、
クリスマスまであと1週間という時、

「千鶴」

龍は
いつものように部活のなかった日にちづと一緒に帰ろうと声をかけると、

「あ!龍悪い、今日は爽子と先帰るわ!」

「?」

急にそういわれて、
何かあるのか?と聞きたくなったけど、
明らかなちづの動揺を見て、
何か隠していることは一目瞭然だった。

「25日まであたし無理だから」

「あ!ちづちゃんそれはっ」

あわてて爽子がとめたが
これでちづがはっきりクリスマスに何かを考えてることがわかってしまった。

龍もそれ以上は聞けない。

「・・・じじじじゃあ、そういうことで!!」

あわてて逃げるようにして教室を出て行ったちづと爽子

明らかに怪しい行動に、
相変わらず秘密ということが苦手なちづらしくて、
思わず苦笑する。

たぶん、
本気で25日まであの態度で避けられ続けるんだろうな。

「・・・・」

「何?龍、吉田と喧嘩でもしたの?」

いつのまにか隣に風早がいた。

「いや。特に。・・・しょーたこそ一人で帰るのめずらしーな」

いつも一緒に爽子と帰っているけど、
今日はちづも爽子も二人とも帰ってしまったのだ。

龍の言葉を聞いて

「う゛・・・なんかさ、『お楽しみ』なんだって」

言葉につまりながら、少しだけ面白くなさそうに言う風早。

「・・・」

どうやら同じ理由で避けられたらしい。

「だからしばらく一緒に帰れないって言われちゃってさ・・・たぶん黒沼のことだから俺のために何か考えてくれてるってわかてるんだけど・・・・一緒に帰ったりできないのなんか複雑なんだよな・・・」

素直に言う風早を見て、
龍は同情する目で見ると、ポンと一つ肩に手を置いた。




一方、
ちづは爽子の家にいた。

「あ~~~もう!!!できない!!やっぱあたしには無理だって~~~!!」

うぎゃぁ~~~
っと雄たけびを上げて
立ち上がる。

「大丈夫だよちづちゃん!ほら、ここ、ここをこう修正すれば!!」

「おぉ!!」

「ほら、ね?」


爽子が必死にそれを修正しながら抑えていた。
もう何度こんな光景が繰り広げられていただろうか。


「爽子~~~ありがとう~~」

そのたびちづは涙をにじませながら、爽子にお礼を言うのだ。

「・・・ふぅ~」

その隣でためいきをついたのは
あやねだ。

「あやねちゃん上手~~!!すごいねもうほとんど完成だよ!」

爽子が目を丸くするほど、
あやねは器用だった。

が、

「・・・これを渡す相手がいれば完璧なんだけどね・・・」

大きなため息とともに、
吐き出すように言うあやね

「・・・ああっ!矢野ちんからダークオーラが・・・」

それを見たちづは2.3歩後ずさる。

「あああ、あやねちゃん・・・」

爽子も何をどういったらいいのか・・・あわわわとあわてた。

すっかりやさぐれたあやねは、
いいのよ気にしないで、そうつぶやいて再び作業に戻る。

それからしばらく黙々と作業に没頭するが、
また何度目かの雄たけびとともに、
ちづがさじを投げそうになった。

「うんうん!いいよいいよちづちゃん!!同じように繰り返しやっていけばいいんだよ」

根気よく丁寧に教えてくれる爽子に
ちづもありがとうと素直にお礼をいった。

が、作業は思うようになかなか進まない。

「う~~~~こんなちまちまやってて間に合うのか?」

思わず愚痴がこぼれた。

「大丈夫!まだ時間もあるから」

手元を動かす爽子をじっと見つめ、

「やっぱり爽子はうまいなぁーしかも早いし・・・」

ちづは尊敬と憧れの目を向けた。

「慣れれば簡単だよ」

褒められたと顔を赤くして
ずっと作っていたから。そう小声でつぶやく爽子

あやねもあまりにもすごい爽子の出来栄えをまじまじと覗き込みながら、

「ほんと、これもらった時の風早のデレデレした顔が浮かぶわ」

想像してニヤニヤ笑った。

「そ、そうかな・・・?」

『うんうん』

あやねとちづはハモるようにうなずく。

ちづは再び自分のものに目を落とす。
爽子と教えられたとおりに作っているはずなのに・・・
爽子の直してくれたところと自分がやったところのその違いを見ると、

「こんなのもらって龍喜ぶかな?・・・自信なくなってきた」

ためいきが出た。

「大丈夫だよ!ちづちゃん!・・・真田君もすごく嬉しいとおもうよ」

爽子はちづの言葉に真剣な目で言った。

「そ、そうかな?」

「うん!真田君ならちづちゃんが心を込めて渡したものなら何でも喜んでくれるとおもう」

だから絶対絶対できるから!
そう力をこめて応援してくれる親友の言葉は
ちづに再び力をあたえてくれる。

「そ、そっか?」

「龍の驚く顔見れるんじゃない?」

あやねもちづにエールを送った。

「がんばろう!」

「う、うん、そーだな。がんばる!!」

再び、ちづは真剣な顔で人生初めてのものと格闘するのだった―――


【つづく】

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はてさてちづは何を作っているのでしょうか?
もはやバレバレな気もするけど^^;

後編でそれがあきらかになります。

クリスマスが終わるまえには無事UPできる・・・・はず。



※しばらくおまちください