みなさんメリークリスマス!!
素敵なクリスマスお過ごしでしょうか?
別マ妄想補完話をおいてけぼりにして、
ちょっと前編後編のクリスマス話をUPします!!
このお話の設定は、
龍ちづ未来話
変わる関係、変わらない関係
の続きのお話となります。
まだ読んでいらっしゃらない方は
そちらをあわせて読んでからご覧ください。
【変わる関係、変わらない関係
1
2
3
4
5
エピローグ
】
龍とちづがつきあいはじめてむかえる
初めてのクリスマス話です。
ではでは
どうぞごらんください~
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帰り道。
いつものように肩を並べて歩く影が二つ。
龍とちづだ。
二人の気持ちが重なり合ったあのときから
早数ヶ月
変わったような
あまり変わっていないような。
そんな関係が今も続いている。
でも、違うのはしっかりと龍がちづの手をとって歩いてるところ。
幼馴染よりももっと近い位置にいる幸せを、
二人はそれぞれ感じながら歩いていた。
「・・・でさー爽子と風早がさ~」
ちづが隣を歩きながらいつものように一人で
ガンガン喋っていた。
「・・・・・」
しかし、龍はそれに無反応
「ちょっと!龍聞いてる??」
ちづがつないでいた手を離して龍に向かって言うと、
「ん?・・・ああ、悪い。考え事してた」
ようやく気づいた龍がちづの方を向く。
「だ~~!もうなんだよ!!人がせっかく話してるのに!!」
龍の調子にイラっとしながら脱力感に襲われ、
思わず天をあおぎながら頭を抱えた。
しかし、龍は
「・・・なんだっけ?」
と、さらに追い討ちをかける一言を言ってしまう。
「だから~爽子と風早が今年は二人で過ごすから参加しないって言ってんの!」
そう返したものの、ちづのイライラは頂点に達しようとしていた。
「・・・・なにに?」
龍からの駄目押しの言葉に、
「あのなぁ~~~~!!・・・・もういいっ!!」
やってられっか!とばかりにズンズン早足で先へ進みだしたちづ。
「・・・悪かったって」
そういって、龍も早足でおいかける。
明らかに歩幅の違う二人の早足は、
あっという間に距離を縮めてすぐに追いついた。
「フンッ」
しかし、ちづは龍の方を見ようとしない。
完全にヘソを曲げてしまったようだ。
「千鶴」
龍はそういいながらちづの腕をつかむ
「・・・・・」
「悪かった」
「・・・・」
しばらく無言でいたちづだったが、
龍の手が自分の手をつかんだことに少し顔を赤らめ、
早足だった足を少し緩めた。
そして、
しばらく沈黙していたが
「クリスマス」
ポツリとつぶやく。
「ん?」
「クリスマス会!去年やっただろ??」
物覚えの悪い龍のことだ。
たぶん、忘れているかもしれない。
そう思ったが、ちづはとりあえず聞くだけ聞いてみた。
「・・・ああ、そういえばそんなことやったような気もするな」
少しだけ頭の隅に残っていた記憶をひっぱり出すようにして、
龍が考え込む。
「あれを今年もジョーがやりたいとか言い出したんだよ。いつもこういうのって風早が声かけてたじゃん。
でも今年は爽子と二人で過ごすから参加しないっていってるから・・・」
「ああ、そっか」
もはやクラス・・・いや、学校全体の公認状態となっているほど、
爽子と風早のことは有名だった。
最初、ジョーの提案に
爽子はクラスみんなでクリスマス会をやることに賛成しかけたのだが、
慌てた風早が
今年は絶対二人でやる!と宣言して
結局今回は参加しないことになった。
「なんてたって爽子と初めての二人きりのクリスマスだからな~」
王子様浮かれすぎ
うしししし
思い出したように笑うちづを横目に見て、
「で?」
龍が逸れかけた話を戻そうと聞きなおす。
「ああ・・・風早大好きジョーのことだからあきらめるかとおもったらさ、ジョーのやつ今年も一人ですごすのは絶対やだから風早たち抜きでも開催するとかまた言い出したみたいで、みんなに声かけろってうるさいんだよ」
「・・・・」
それか。
なんとなくちづが言おうとしていることがわかって、
龍は少し複雑な顔を浮かべた。
「矢野ちんは彼氏いないのに、予定がある、むしろ作る!とか言い張って絶対参加しないって言っててさ、どうしよっかな~って・・・」
「っていうかさ、俺らも無理じゃん」
ちづの言葉を制すように、
龍がすかさず言う。
「は?」
よくわかってないという顔でキョトンと龍を見るちづに、
「そのクリスマス会って、一人のやつだけ集まるんだろ?だったら俺らも無理じゃん」
少しためいき交じりに龍が言った。
ちづは参加するつもりでいたのだ。
ジョーのクリスマス会に。
まだちづはどこか色恋沙汰に無自覚なところがある。
しかも情にもろい。
このままだと
ジョーにおしきられて参加することになるのは目に見えていた。
「なっ」
「違うの?」
じっと見つめる龍と目があい、思わず顔を赤くするちづ。
「ちっ・・・ちが・・・・わないけど・・でも」
「俺は千鶴と二人で過ごすとおもってた」
ストレートにはっきり言わないと、
後で面倒くさいことになる。
それは昔からそうだ。
へたな言葉だとちづに伝わらないことがあるのだ。
龍は真剣なまなざしを向けた。
「・・・で、でもさ、あたし金ないしさ、何にもできない・・・」
照れたような、
どうしていいかわからないといった困惑の表情を浮かべるちづに、
「いいよ」
「えっ」
「何もできなくてもいいから」
龍はそういってちづの手を強く握って歩き出す。
ちづは戸惑いながらも
でも、龍から聞いた確かな言葉にちょっと期待をしていた自分がいたことに気づいて、顔をさらに赤くしてうつむいた。
その後、
学校でジョーに自分たちもクリスマス会に参加できないと言った龍とちづに
「えー?何?龍も吉田も来れねーの??なんでぇ~~??」
ジョーは心底がっかりした表情を浮かべた。
しかし、龍は悪いなと、無表情でそれをかわし、
ちづもあははははごめん~と照れ笑いを浮かべることしかできなかった。
――そして、
クリスマスまであと1週間という時、
「千鶴」
龍は
いつものように部活のなかった日にちづと一緒に帰ろうと声をかけると、
「あ!龍悪い、今日は爽子と先帰るわ!」
「?」
急にそういわれて、
何かあるのか?と聞きたくなったけど、
明らかなちづの動揺を見て、
何か隠していることは一目瞭然だった。
「25日まであたし無理だから」
「あ!ちづちゃんそれはっ」
あわてて爽子がとめたが
これでちづがはっきりクリスマスに何かを考えてることがわかってしまった。
龍もそれ以上は聞けない。
「・・・じじじじゃあ、そういうことで!!」
あわてて逃げるようにして教室を出て行ったちづと爽子
明らかに怪しい行動に、
相変わらず秘密ということが苦手なちづらしくて、
思わず苦笑する。
たぶん、
本気で25日まであの態度で避けられ続けるんだろうな。
「・・・・」
「何?龍、吉田と喧嘩でもしたの?」
いつのまにか隣に風早がいた。
「いや。特に。・・・しょーたこそ一人で帰るのめずらしーな」
いつも一緒に爽子と帰っているけど、
今日はちづも爽子も二人とも帰ってしまったのだ。
龍の言葉を聞いて
「う゛・・・なんかさ、『お楽しみ』なんだって」
言葉につまりながら、少しだけ面白くなさそうに言う風早。
「・・・」
どうやら同じ理由で避けられたらしい。
「だからしばらく一緒に帰れないって言われちゃってさ・・・たぶん黒沼のことだから俺のために何か考えてくれてるってわかてるんだけど・・・・一緒に帰ったりできないのなんか複雑なんだよな・・・」
素直に言う風早を見て、
龍は同情する目で見ると、ポンと一つ肩に手を置いた。
一方、
ちづは爽子の家にいた。
「あ~~~もう!!!できない!!やっぱあたしには無理だって~~~!!」
うぎゃぁ~~~
っと雄たけびを上げて
立ち上がる。
「大丈夫だよちづちゃん!ほら、ここ、ここをこう修正すれば!!」
「おぉ!!」
「ほら、ね?」
爽子が必死にそれを修正しながら抑えていた。
もう何度こんな光景が繰り広げられていただろうか。
「爽子~~~ありがとう~~」
そのたびちづは涙をにじませながら、爽子にお礼を言うのだ。
「・・・ふぅ~」
その隣でためいきをついたのは
あやねだ。
「あやねちゃん上手~~!!すごいねもうほとんど完成だよ!」
爽子が目を丸くするほど、
あやねは器用だった。
が、
「・・・これを渡す相手がいれば完璧なんだけどね・・・」
大きなため息とともに、
吐き出すように言うあやね
「・・・ああっ!矢野ちんからダークオーラが・・・」
それを見たちづは2.3歩後ずさる。
「あああ、あやねちゃん・・・」
爽子も何をどういったらいいのか・・・あわわわとあわてた。
すっかりやさぐれたあやねは、
いいのよ気にしないで、そうつぶやいて再び作業に戻る。
それからしばらく黙々と作業に没頭するが、
また何度目かの雄たけびとともに、
ちづがさじを投げそうになった。
「うんうん!いいよいいよちづちゃん!!同じように繰り返しやっていけばいいんだよ」
根気よく丁寧に教えてくれる爽子に
ちづもありがとうと素直にお礼をいった。
が、作業は思うようになかなか進まない。
「う~~~~こんなちまちまやってて間に合うのか?」
思わず愚痴がこぼれた。
「大丈夫!まだ時間もあるから」
手元を動かす爽子をじっと見つめ、
「やっぱり爽子はうまいなぁーしかも早いし・・・」
ちづは尊敬と憧れの目を向けた。
「慣れれば簡単だよ」
褒められたと顔を赤くして
ずっと作っていたから。そう小声でつぶやく爽子
あやねもあまりにもすごい爽子の出来栄えをまじまじと覗き込みながら、
「ほんと、これもらった時の風早のデレデレした顔が浮かぶわ」
想像してニヤニヤ笑った。
「そ、そうかな・・・?」
『うんうん』
あやねとちづはハモるようにうなずく。
ちづは再び自分のものに目を落とす。
爽子と教えられたとおりに作っているはずなのに・・・
爽子の直してくれたところと自分がやったところのその違いを見ると、
「こんなのもらって龍喜ぶかな?・・・自信なくなってきた」
ためいきが出た。
「大丈夫だよ!ちづちゃん!・・・真田君もすごく嬉しいとおもうよ」
爽子はちづの言葉に真剣な目で言った。
「そ、そうかな?」
「うん!真田君ならちづちゃんが心を込めて渡したものなら何でも喜んでくれるとおもう」
だから絶対絶対できるから!
そう力をこめて応援してくれる親友の言葉は
ちづに再び力をあたえてくれる。
「そ、そっか?」
「龍の驚く顔見れるんじゃない?」
あやねもちづにエールを送った。
「がんばろう!」
「う、うん、そーだな。がんばる!!」
再び、ちづは真剣な顔で人生初めてのものと格闘するのだった―――
【つづく】
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はてさてちづは何を作っているのでしょうか?
もはやバレバレな気もするけど^^;
後編でそれがあきらかになります。
クリスマスが終わるまえには無事UPできる・・・・はず。
※しばらくおまちください