未来予測は過激だ。仕方がない。勝手な予測だからだ。

Swetsは破産した。理由は簡単だ。雑誌の流通が激減したからに
過ぎない。
Swetsは、そのことも十分予測していたし、対応もしていた。
しかし、年間、何十億冊の雑誌を捌いてきたSwetsの体は、
巨体にならざるを得なかった。それが、激減したからといって
急に小さくなることはできないのだ。
(もしかすれば、ピーク時は何百億冊だったかもしれない。それも、
 ピークは、10数年前だっただろう。あくまで、推測です。)

図書館システムの中で、もっとも複雑なシステムとして、
その技を競い合った、雑誌管理システムは、その機能を失いつつある。
ピーク時に、何万冊を受け入れた雑誌は、10分の1になっている。
多くの大学図書館から、雑誌書架が撤去され、バックナンバーも
捨てられる運命をまっている。
図書館の所蔵能力確保には、よい機会かもしれない。

電子書籍のパッケージ、10万タイトル、100万タイトル、1000万タイトルを
契約するようになれば、図書の購入も激減するだろう。
それも、もう時間の問題だ。

そして、高機能を誇った図書館システムも、簡素化され、クラウド化され、
標準化され、図書館システムという物理存在もなくなり、個々の図書館の
特別な仕様も失われていく。

電子図書館は全文検索なので、もはや、目録も必要としない。

図書館システムは、これから、徐々に簡素され、クラウドされ、終焉を迎えていく。
10年、20年後には。(未来予測は、常に過激だ。)