※主人とシゲじいがわあわあやっている横で。

<イケメン風な息子>
(なんだ……なんなんだこれは……。
 やっとの事で食事会まで漕ぎ着けたのに、
 来てみれば彼氏がやってきて仲良さげに話をしている……)

<シゲさん>
「ははははは、まあそういうことで」

<イケメン風な息子>
「は、はい?」

<シゲさん>
「レイには彼氏がいるという事だねぇ、うん」

<イケメン風な息子>
「はぁ……」

<シゲさん>
「ま、こればっかりは仕方が無い事だよ」

<イケメン風な息子>
「……」

<シゲさん>
「なんと言うかね。
 こう、将棋を指していて一手や二手でも
 間違えると大変なことになるじゃないか」

<イケメン風な息子>
「……?」

<シゲさん>
「手を打ってみたら、その返し手で
 いきなり王手飛車取り角取り金銀取り、
 という残念な状況だった、と」

<イケメン風な息子>
「ははは……」

<シゲさん>
「将を射んとすればまず馬を射よ、という気持ちも
 分からないでも無いのだがね。
 既に射られていた訳だよ、私たちはね」

<イケメン風な息子>
(こ、このままでは終わらないぞ……)

※まだあきらめきれない様子。