令和5年12月

(記憶たどりたどりです)
車から颯爽と降り立ちがんセンター玄関前で腕組みし建物を見上げ心の中で「よしっ」と気合を入れ←(はいはい)いざ颯爽←(颯爽好きねw)と病院の中へ入る…とすぐ検温と消毒を済ませ
「で、どっち行きゃいいと?」
と軽く迷って立ちつくす←(さっきの颯爽はどこいった?)田舎モンを目ざとく見つけてくださったコンシェルジュのお姉さんの案内に従い受付を済ます(すげーなホテルかよ!)

最初に採血を摂りAブロックの泌尿器後腹膜腫瘍科の前の長イスに座り腕組みし眼を瞑りその時をじっと待つ。精神統一するおサムライさんのごとく全てを無…←いや前夜ビビって寝られずただ眠たいだけだから


呼ばれた!診察室に入室し今後私の治療の主治医をして頂くF医師と初対面するのであった。
(姉は斜め後ろのイスに座ってる。姉は自分が看護師であることは公表しない、余計な意見もしない。その方がお医者さんも丁寧に教えてくれるらしい)


診察の内容は(今日は頑張れ俺!聞き漏らすな!集中しろ!)
F医師「データを見るかぎり腫瘍が骨に転移している(広範囲とくに腰椎、左上腕骨が酷い 怠いのこれだ!)ことまた動脈リンパ節に転移していること、よって手術ではなくホルモン、科学療法治療になる、そして…」
(リ…リンパ節!だめだ気が遠くになりせう…頑張れ!)

F医師「幸い他の臓器に転移は見られないがグリソンスコア5プラス5の10スコアで最も顔つき悪い悪性度の高い癌である、そして……」
私「はい」
(よくわからんけどもうそんくらいで勘弁してもらえませんか💦)

F医師「PSAも280で普通4〜5で癌を疑うがそれの50倍以上であるからして大変な治療になる、そして……」

私「はい…」
(この辺りから一度斜め後のイスに座る姉の方に数秒振り返りまた振り返り自分の骨が映るモニターを凝視しながらフリーズに入ってしまう)←はい出ました思考停止

暫くボーっとモニターに映る自分の骨を見続けて はっ!として今後の治療方針とかのお話を聞かねばと思いF医師の方に顔を向けたらF医師は姉の方にお話をしていらっしゃいました(姉ちゃんあと頼んだぞ)←オマエの病気だぞ

F医師「治療としてはホルモン療法と科学療法を合わせた治療(ホルモン注射ゴナックス?ホルモン経口薬ニュベクオ 抗癌剤ドセタキセル)の三つ巴で…」

姉「はい」

F医師「この治療方は高齢者にはおすすめしないが、◯◯さんはまだまだお若いし頑張りましょう!」 って怖い、きついの? そのドセタキセルって抗癌剤の名前も怖いなんか毒々しいし読みにくい舌噛みそうで怖い💦

私「はい、頑張ります!よろしくお願いします!」気持ちウラハラ気合の返事したのだった。

と、この後ホルモン注射をしてもらい(お腹に2本分、あとから思えば結構痛かったけどその時はそんな余裕ないです)また年明け1月4日の診察、16日からの入院!化学療法治療の予約を貰い帰宅するはずだったのだが……。