人生は前進あるのみ!/良い事も悪い事もそれを素直に受け入れた時人生に転機が起こるのかも知れない!

(はじめに)

  自分の身を護る為なら何でもする。それが相手方(元嫁)の根本的な考えである。だから子供達に対しても平気で暴力を振るっても何とも思わない。

 又、自分の利益の為なら何でもする。それが相手方(元嫁)の根本的な考えである。だから平気で隠し財産や、実印を変えたり、世帯主を変更したり様々な隠ぺい工作をしても何とも思わない。

 なるほど、今までずーっと相手方(元嫁)と何だかんだと戦ってきて、そうだったんだなと思い返せば確かにそうである。何故こんな奴と結婚なんかしたんだろう。今思い返せば見抜けなかった自分に腹が立ってきます。やはり自分には人生、運がないのだろうか。何で自分だけがこんな戦いを既に5年近くもしているのであろうか。とたまに自分を見つめなおした時そんな事を思い悲しくなったり、寂しくなったりします。確かに今は再婚して、子供達も私の元に居るのに何をいっているの!とお叱りを言われそうですが、やはり私も一人の人間なんですね。普段は強気一点でバイタリティーだけで猛突進してそんな事を露にも思わないのですが、夜寝ようと思い一人でベットに横たわった時等に、何故かふと後悔の念が私を襲います。(※当時の私は良くこんな事を思っていました。)

 後悔しても後の祭りなんですが、自分の友人や周辺を見渡しても私の様な境遇に置かれている人は誰もいません。みんな幸せそうにしています。そんな様子を思い浮かべると非常に羨ましく思え、人生やり直せるなら再度あの時迄に戻りたいと思う時があります。

 みなさんも私の様な境遇では無いにしろ、たまにタイムスリップをして再度あの時迄に戻りたいと思う時がありますか?恐らく「あるある」という人が大半ではと思うのですが、ではあなたならどの時代まで戻りたいですか?子供時代、学生時代、社会人になったばかりの時、それとも今のパートナーに出会った時ですか?選ぶ時代は人それぞれでしょうが、その時代に遡り、もし戻れるのであれば再度そこを修正しやり直したい。きっとタイムスリップしたいと選んだ人はみんなそう思うでしょう。何時の世か、科学の発達と共にそんな事が現実に出来るかも知れません。

 でもそんな事が可能になれば、自分の人生だけでなく、修正された相手の人生も変えてしまう事になるので果たしてそれが良いのかどうか分かりません。もしかすると、逆にある他人によって自分の未来を変えられる可能性も出てきます。そんな事をされた事も気付かずにあなたはそれを受け入れられますか?そう考えると今の自分の歩んでいる人生が正解なのかもしれません。

 つまり、現在の自分の境遇(現実)を選んでしまったのも実は自分なんだと言う事です。そんな事は百も承知なんですが、年齢を重ねていくとあまり未来に希望を描けず、次第に過去の想い出に浸ってしまい、前述した様に過去にタイムスリップして修正出来るものならば修正したいと思う事が多くなって来たような感じがする最近の私です。

 そんな事を言っても現実は現実です。私は今を生きています。「生きる」と言う事は言い換えれば「生まれる」と言う事です。つまり自分が死ぬまで色んな事象が生まれてくるのです。良い事も悪い事もそれを受け入れて人は前に進むしかありません。素直に受け入れた時、人は自分の人生に転機が起こるのかも知れません。

 5月の19日の親権変更の調停の前に、先に係争中の相手方(元嫁)の隠し財産(財産分与)の調停が行われました。この件ももし過去にタイムスリップが出来るのであれば、結婚当初に戻り、相手方(元嫁)の悪だくみを防ぐことが出来たんだろうなと思いますが、でも目の前の現実は厳しかった。相手方(元嫁)の隠し財産が明るみに出だしても、肝心な処で家裁の女性の裁判官が幾らこちらが証拠や事実を突きつけても全く受け付けないどころか、既に本件については前離婚調停で解決済みと言う事で、幕引きが行われようとしていました。

 ところがです。私や弁護士が一向に上手く行かない調停に、「仕方がないもう諦めて現実を受け入れよう」としたその瞬間、そう奇跡が起こったのです。

(本文)

 相手方管轄の家裁にて、何時もの様に私は弁護士と待ち合わせ、手続きをして調停が行われるまで何時もの待合室で弁護士とたわいもない話をしていました。するとコンコンコンと言うノックと共に、何時もの調停員が入って来たかと思うと、この様に私達(私と弁護士)に言いました。「今日は裁判官と直接話をしてもらいます。」と言うのです。その時私は「あ~あ、遂にあの女裁判官から直々に審判が下されるのか。今回は負けたな。」とそう思っていました。恐らく弁護士も「何で、裁判官と?」と言うような顔をしていましたので、少なくとも私と同等な思いであったと推測できます。

 そして二人してその調停委員に案内された部屋に入り、その裁判官の登場を待ちました。私はその時「どんな顔してんだろうか?ほんまに全くこちらの意見を聞かんような裁判官はきっと意地悪そうな、それこそ我こそは女性の味方みたいな顔してんだろうな。」と内心思っていました。その時です、コンコンとドアをノックする音がして、中年の一人の男性が書類を山ほど手に持って部屋に入ってきました。私は「ああ、書記官の人か」と思いきや、「ええ~、私が今回から本件を審理する事になった〇〇です。一つ宜しくお願いいたします。」と言うのです。弁護士は冷静でしたが、私はびっくりして「ええっ!裁判官!」と思わず叫んでしまいました。「本件はある程度審理が進んでおり、私は前任の裁判官からも何ら聞いておりませんので、申し訳ないですが再度一から説明をお願いいたします。まあある程度はこちらの準備書面などを読みましたが。」とその新しい裁判官は私達に言いました。すると弁護士が「裁判官が代わることはよくある事なので別に驚く事ではない。」と言うのです。と言う事は今まで全く以って上手く行かなかった本件も再審理までとは言わなくても、新たなこの裁判官の心証によって判断される可能性あると言う事です。私はこれは運が向いてきたなと思いました。するとその裁判官が「本件以外に、親権変更や、子の引き渡しの申立が出ていますが、それも併せて私が基本的に審理させて頂く事になりますので併せ一つ宜しくお願いいたします。」と言うので、私は2重にびっくりしました。そして今回の隠し財産の調停は、当方弁護士がその新しい裁判官に事情説明と言うか今までの流れを言い、さらに相手方(元嫁)弁護士にも流れを聞くと言う双方の主張を再度聞くと言う形で進められました。そして最後に「大体流れが分かりました。それで先生(弁護士の事)、本件は内容も今聞くところによると今後行われる親権変更等の件と絡んでいる処もありますので、それら全てを含めて審理させて頂きたいのですが宜しいでしょうか?」と弁護士に聞いてきたので弁護士は「ハイ、分かりました。」と答え、今回の調停は終わりました。終わった後私は弁護士に「ビックリしましたね。裁判官が代わるなんて。」と言うと弁護士は「今までの女性の裁判官によって、全く審理されなかった事も今後改めて審理される可能性がありますね。」と言うので「勝てますか?」と私が再度聞くと相変わらず飄々として「どうなんですかねぇ~」と何時ものどっちつかずの返答をする弁護士。でも私はその一言が出ただけでもこれは前進したと受け止めました。以前はそんな一言も無しに「う~ん。」と一言でしたから(笑)。

 そんな訳で諦めていた隠し財産の調停の方も再審理となり、ホッとするのもつかの間。いよいよ一番大切なと言うか、私にとっても相手方(元嫁)にとっても最後の「本戦」が幕を切って始まりました。場所はまた先日行った相手方(元嫁)管轄の家裁となります。調停委員は2名。そして戦いのゴングが鳴り響きました!

 まずはどうやら相手方(元嫁)から色々事情を聴いたようで、相手方(元嫁)は「自分や自分達家族も含め、子供達と今まで楽しく家族で和気あいあいと暮らしてきた。それなのに今回突然家出をし、理由が今だ分からないがショックを受けている。またショックもそうだが家出後に子供達が全く豹変し、人を悲しい気持ちにさせるような言葉を平気で言えるようになった事を深く悲しんでいる。」と言っていると言う事でした。私はそれを聞いて「ショックも何も相手方(元嫁)やその家族が、子供達に暴力を振るったからそうなったんです。つまり虐待を加えたから子供達は逃げたんです。」と反論すると、一人の調停委員は「逃げた?子供が?」と答えたので、「ええ、既に私が書いた主張書面に書いてありますが。そちらを読んで頂ければ。」と答えましたが、調停委員はその辺をもう少し詳しく教えて欲しいと私に言ったので私は再度詳細を述べる事にしました。それを聞いた調停委員は驚嘆し、「へぇーまだ8歳の子供が、よくそんな事をしましたね。驚きましたね。」と言うと私は「それだけ子供達は必死だったという事です。ただ父が居る所が〇〇市である。それだけで何時間も掛けて逃げてきたんです。」と言いました。すると調停委員が「逃げてきた理由が、このあなたが作成したという主張書面に書かれてある相手方(元嫁)の虐待と言う事ですか。」と聞くので「ハイ、そうです。」と答えると、「相手方(元嫁)はそんな事は一切していないし、事実無根であると主張していますが。」と言うので、私は「まあ、どうせそんな事は言うでしょうね。大体何もしていないのに子供達がわざわざタクシーに乗って逃げますか?普通は逃げませんよ。余程の事が無い限り(子供達は)逃げません。だからその逃げた理由こそが相手方(元嫁)の子供達に対する虐待なんです。」と言うと、

調停委員は顔を見合わせて「では、何か相手方(元嫁)がしたその虐待行為とは何ですか。」と聞くのでの、私は「それも既にその主張書面に書いておりますが、孫の手で叩いたり、犬食いをさせたり、お風呂に沈めたり、ガムテープを口に貼り剥がしたりともう言えばきりがないほどの行為を相手方(元嫁)だけでなくその家族もしています。」と言うと、調停委員は「なるほど、それは本当なら酷いですね。」と言うので私がそれに対して意見を言おうと思った瞬間、内の弁護士が「まだ幼い8歳の子供達が、タクシーで逃げてきたんですよ!理由も無く逃げますか!それも母親から!だから何度も言っているように、子供達は母親とその家族から執拗に暴力を受け、耐え切れず逃げたんですわ!申し少し何故逃げたのか相手方(元嫁)にもちゃんと聞いてくださいよ!」と珍しく内の弁護士が少々怒り気味に調停委員に言いました。弁護士に大きな声で言われた調停委員は、「分かりました先生。一度その辺の事も含めてもう一度相手方(元嫁)に聞いてみます。」と言うと、また弁護士が「だから、虐待があったからだとこっちは言っているじゃないですか!こっちは!もっと相手方(元嫁)に子供達が逃げるぐらい何をしたんだとかもっと具体的に聞いてくださいよ!」と続けて、そののらりくらりの調停委員に喰ってかかります。さすがに弁護士に続けざまにそう言われたので調停委員も少し慌てて「分かりました。少しお時間ください。相手方(元嫁)に聞いてまいりますので。一度席を外して待合室でお待ちください。」と言うので、我々は一度席を外しました。そして暫くして折り返しまた我々は調停室に呼ばれました。

 調停委員が言います。「先ほど聞いてまいりましたが、相手方(元嫁)は事実無根であり、天地天命に誓ってもやってないと、つまり虐待などやってないと言っています。」と言うので、私はすかさず「それじゃあ、このノートブックを見てください。」と言いあのシールで虐待の強弱を表したノートをカバンから取り出して調停委員に見せました。「これは、私がある時テレビを観ていて、ニュースで虐待事件の放送があり、その中でとある子供がノートにシールだったか赤ペンだったか忘れましたが、親が加える暴力の強弱と暴力があった日にちを明確に表示した事件の放送があり、私はそれだ!それを使おうと言って子供達が相手方(元嫁)から受けた暴力の強弱をシールの色で示したものです。赤が強烈な暴力、黄色が中間ぐらい、青や緑が暴言やその類を表しています。つまり信号機と同じです。信号機も赤が危なくて青が大丈夫を表していますよね。それと同じ意味をこのノートにシールと一部言葉で表現したんです。これでも相手方(元嫁)は虐待などしていないと言えるんですか!」と私は調停委員に迫りました。すると調停委員は「う~ん。」と唸り、「これを子供達がシールで・・・。」と言うので、「そうです!これは子供達が命がけで、相手方(元嫁)の目を盗んで、もうフラフラになりながらでも書き綴った虐待の証なんです。」と言うと、調停委員は「これをちょっと貸してもらえませんか。」と言うので、私は「コピーしてきていますのでそれを渡します。またこのノートの書かれた状況を子供達に私が改めて聞いて、再度これを基に作った解説書ではないですが、詳しく書いた物を作りましたのでそれも併せてお渡しします。」と言って、私はそのコピー書類を調停委員に渡しました。すると調停委員は「一度これらを相手方(元嫁)に見せて、どの様な回答をするのか聞いてみますので、再度待合室でお待ちください。」と言われたので、我々はまた待合室に向かいました。何分経ったでしょうか今回はやたら待つのが長く感じました。するとと調停委員が呼びに来たのでまた調停室に行きました。

 調停委員が言います。「相手方(元嫁)にあの、ノートの件とコピーを見せ聞いてみましたが、初めて見るので何とも答えられないと言う事で、相手方(元嫁)代理人が次回調停もしくは陳述書で返答すると言う事です。よって本日はこれで終わりたいのですが・・・。」と言うので、私は「ええ、もう終わるの。初めて見るって?子供達が逃げてきた時に一度見せたやないか!まあ相手方(元嫁)代理人に取っては初めてで、恐らく驚嘆しただろうしもう逃げられんとと思って焦ったな。だから恐らくここではその証拠に対してうかつに答えられへんのやろ。嘘がバレてしまうからな。」と心で呟きました。調停委員はそれでは「次回期日は・・・。」と何時ものように言い、第一回目の家事調停は終わりました。

 私は諦めかけていた隠し財産(財産分与)の調停も風向きが変わり、そして親権変更と子の引き渡し調停もそれなりのスタートを切った事もあり、心持ち何時もより少々気楽な気持ちで家裁を後にしました。そして兎に角油断せず、今までの経験を生かして相手方(元嫁)をゆっくり追い込んでいく事にしました。

 

 それではまた次回お会いしましょう!