東日本大震災をイメージして制作した作品。「そのままでいい」にも収録されています。過去に起きたことは仕方がなく、前を向くしかないと思っているのですが、ある作品を読んで考え方が一変しました。

 

ふたりのせかいりょこう 東日本大震災から6年ーー姉妹人形の奇跡
ふたりのせかいりょこう 東日本大震災から6年ーー姉妹人形の奇跡

 

東日本大震災でお子さんを亡くしたお母さんが綴った本。津波に巻き込まれ、6歳の娘さん(長女)が焼死して亡くなってしまったのですが、その時の様子を読んだ時、悲しみが溢れました。そして、まだお姉さんが生きていると信じて、健気に帰りを待つ妹さんの姿に心を打たれました。

 

また、先日、新聞記事でサンドウィッチマンの伊達さんが、「地元の友達は奥さんと子供をなくし、自殺してしまった」という話をしていたこともあり、6年前の悲しみは想像よりも深いのだと思いました。

 

「忘れなくてもいい」というより、「忘れられない」のほうが正しいのかもしれません。本書は亡くなったお姉さんに見立てた人形を世界一周させるというポジティブなお話ですが、「前を向くのには時間がかかること」を学んだ気がします。

 

そのままでいい
そのままでいい