叱るときには、
大切なことが3つあるかなと
私は思っています。
まず1つ目は、
「叱る」と「怒る」の違いを
理解しているかどうかです。
この2つは、
似ているようで
実はまったく違うものです。
私なりの考えですが、
怒るというのは
自分のための行動。
叱るというのは
相手のための行動だと思っています。
怒るときというのは、
自分の感情に任せて、
「腹が立った」
「イライラした」
「気持ちをぶつけたい」
そういう気持ちから
出てくることが多いものです。
つまり、
自分の感情を
発散するための行動なんですね。
一方で、叱るというのは、
相手のことを考えて
伝える行動です。
相手に
気づいてほしい。
成長してほしい。
同じ失敗を
繰り返してほしくない。
そういう思いが
前提にあります。
だからこそ、
誰かに注意をするときには、
一度自分に
問いかけてみるといいと思います。
「これは
自分のために言っているのか」
それとも
「相手のために言っているのか」
この問いを
自分に投げかけるだけでも、
言葉の出し方は
ずいぶん変わると思います。
私自身も、
厳しいことを
言わなければならないときには、
「これは誰のために
言っているのか」
と考えるようにしています。
2つ目は、
気持ちを込めて伝えることです。
これは、
ある経験から
強く感じたことでした。
以前、私は
耳の聞こえない方と
一緒に働いていたことがあります。
その方との
コミュニケーションは、
基本的に
テキストでした。
私自身、
手話ができなかったので、
文章でやり取りを
することになります。
そのときに感じたのが、
言葉だけで伝える難しさでした。
文章だけでは、
どうしても
伝わらないものがあります。
表情。
声のトーン。
雰囲気。
そういったものが
全部なくなってしまうからです。
だからこそ、
叱るときには、
言葉だけではなく
感情も必要なのだと感じました。
できれば、
メールやメッセージよりも、
対面で伝えるほうが
いいと思います。
顔の表情や、
声の調子など、
言葉以外の要素も
一緒に伝わるからです。
ただ事実だけを
淡々と伝えてしまうと、
相手は
「責められている」
と感じてしまうことがあります。
いわゆる
「詰められている」という状態ですね。
そうなると、
相手は
内容を受け入れる余裕が
なくなってしまいます。
だからこそ、
フォローを入れることも
大切だと思います。
たとえば、
逃げ道を
作ってあげること。
相手の言い分を
聞くこと。
あるいは、
できている部分を
認めることです。
例えば、
「ここは
とてもよくできています。
ただ、この部分だけ
もう少し改善してもらえると
ありがたいです」
というように、
良いところを
きちんと伝えたうえで、
改善点を
伝える方法もあります。
あるいは、
「ここまで
やってくれて
ありがとうございます。
ただ、この点については
もう少し直していただけると
助かります」
と、
感謝を
添えることもできます。
こうした
小さな言い方の違いが、
受け取られ方を
大きく変えることがあります。
そして3つ目は、
冷静な状態で伝えることです。
今お話ししていることは、
冷静なときには
できることだと思います。
でも、
実際その場になると
難しいこともあります。
感情が
高ぶってしまうことも
ありますよね。
もし
そうなってしまったら、
無理に
その場で伝える必要は
ないと思います。
一度、
その場を離れる。
時間を置く。
場所を変える。
そうやって
自分を落ち着かせてから
話すことも、
大切な方法だと思います。
冷静に考えてから
相手に伝える。
それができれば、
それは
「怒る」ではなく
「叱る」に
近づいていくのだと思います。
今日お話ししたのは
この3つです。
・怒ると叱るの違いを考える
・気持ちを込めて伝える
・冷静な状態で伝える
この3つを
少し意識するだけでも、
「怒る」ではなく、
「叱る」ことが
しやすくなると思います。
もしよければ、
今日の3つを
少し思い出していただけたら
嬉しいです。

