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まず初めまして。
ボカロPの町田73改め、マチダナナミです。
7月4日にお披露目するバンド「キミの合鍵」で、ドラムと作詞作曲をやっています。
ここまでは、ちゃんとした自己紹介です。えらい。
バンドのリーダーのココと、交換日記ならぬ交換ブログをやることになりました。
今日は音楽の話と、好きなスポーツの話をします。
福島県出身で、親が福島県内でも有名な陸上選手でした。
僕自身も高校時代は陸上をやっていました。
一日30キロ走っていた時期もある。
正直正気じゃない
今なら絶対にやらない。
でも、あの頃はそれが普通だった。
高校時代の友達には、今や日本を代表する選手になった遠藤日向くんや相澤晃くんもいて、他校ではあるけれど、同じレースを走ったこともありました。
あれから僕は陸上も駅伝も、途中で諦めました。
諦めたものの先に音楽があった。
美談にすると、そういうことになる。
でも実際は、たぶんそんなに綺麗ではない。
怪我で走れなくなった身体とか、勝てなかった記憶とか、続けられなかった自分とか。
そういうものの置き場所として、音楽があったのだと思います。
色んな人の汗が染みついた布を、次の人に渡す。
書くと急に変な競技に見える。
汗の染みた布を渡して、正月から大人が本気で走っている。
でも、それがいい。
ひとりでは届かないところまで、誰かの走った距離を受け取って、また誰かに渡す。
毎年同じコースなのに、毎年ちゃんと違う。
箱根もニューイヤーも、だいたい同じ道を走っているはずなのに、毎年ちゃんと知らないドラマが起きる。
同じコースなのに、同じ景色にはならない。
音楽も、たぶんそれに似ています。
キミの合鍵は、10年前にも組んでいたバンドです。
今回のお披露目ライブでは、昔やっていた曲も演奏します。
正直、怖いです。
昔と同じものをなぞっているだけに見えたらどうしよう。
10年前のコピーバンドみたいに見えたらどうしよう。
ずっと音楽は続けてきたけれど、人前で歌うのは久々で、そこもちゃんと怖い。
ただ、どちらかというと、昔よく行っていた場所に戻る感覚です。
新幹線の車窓から、地元の景色が流れ込んでくるような感じ。
同じ場所なのに、少し違う。
たぶん景色の方はずっとそこにあった。
変わったのは、こっちの目なのだと思います。
春に見る地元と、冬に見る地元は違う。
高校生の頃に見る夕方と、今年28歳になって見る夕方も違う。
10年前の曲も、今の自分が触ると、知らない意味を持って鳴り始めることがある。
ネットで共作していた頃は、僕が作ったものを、そのままココに歌ってもらう感覚が強かった、でも今は違う。
バンドでやりたいこと、表現したいこと、どう見せたいか、どう鳴らしたいか。
そういうことを、むしろ提案してくれる。
町田73としては、今月か来月にベストアルバムを出して、一度区切りをつけようと思っています。
ずっと暗い曲を歌ってきました。
寂しい。苦しい。愛されたい。足りない。届かない。
そういう感情を、ずっと音楽にしてきた。
それは嘘ではないです。
今でも大事です。
あの頃の自分をなかったことにはしない。
でも最近、少し変わってきました。
周りの人の影響もあって、愛を歌えるようになってきた気がします。
愛を届けたい、なんて言うとかなりベタです。
急にJ-POPのインタビューみたいになる。
気をつけたい。
でも、そう思ってしまったのだから仕方ない。
自分が誰かを愛する気持ちは、いい意味でちゃんと返ってくる。
そう思える瞬間が増えました。
寂しくて苦しくて、それを音楽にしてきた自分とは、ここで一度区切りをつけたい。
最近は7月のお披露目ライブに向けて、ほぼ毎週ココとスタジオに入っています。
10年前の曲も、今の僕らが演奏すれば、きっと
7月4日のライブが、町田73からマチダナナミへ。
そしてキミの合鍵として、新しい音楽を継承していくための、ひとつのステージになればいいなと思っています。
チケットの情報も更新されました。
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