火葬当日


わたしの家族と夫の両親が来てくれた


みんな、なっちゃんとりんちゃんを見て
明らかに悲しんでいた


かわいいって思ってもらいたかった


無理なのは分かっているけれど。


悲しかったけど
わたしは幸せだったんだよって
伝えたかった。


骨は
小さいから残らない
と言われていたけど
ふたりとも割としっかり残ってくれた


死ぬ程泣いた


体の水分こんなにあったのかってくらい


こんなに悲しいことある…?って
口から出るくらい


みんな泣いていた


誰にも気を遣えなかった


火葬が終わってわたしの家で
みんなでご飯を食べた


わたしは泣かなかった


泣けなかった


なのに母親が泣き始めた


許せなかった


わたしが一番つらいのに
我慢してるのに
何であなたが泣くの?って


仕方ないのに許せなかった


今でも思い出すと怒りが湧いてくる


そのくらい強い感情だった


間違いか正しいかって言われたら
難しいことだと思うけど
わたしには許せなかったの


火葬したことで


なっちゃんりんちゃんは
遠くへ行ってしまった


もう一生会えることはなくなった


一生触れられなくなった


死ぬまで手が届かないんだなぁと
ぼんやり考えてみるまた泣けた


その事実がただただ苦しく悲しかった