記憶が褪せないうちにやはり書いておく。


午前3時、ハリドメのウテメリンを外した

それまではとても長い夜で不安で、眠れなかった。

午前9時、陣痛が来ないと思っていて、内診したら私の体は既に出産準備をしていて

子宮口は既に6センチ開いていた。

でも痛みがなかった。すぐに全開になるだろうと先生が予想し麻酔にとりかかる。

麻酔のできる時間帯におりてきてくれた二人はやっぱり親孝行

麻酔が入ると痛くなかった陣痛はのんびりになり、お産が少し遠のいた。

ずっとお腹に話しかけていた、可愛いお顔を見せてほしいなって。

わたし今まで本当にお願いばっかしてたな。

大きくなってね、とか23wまで出てこないで、とか、やっぱ出てきてほしい、とか。

でも二人をお腹から出すのすごく怖かった

離れるのが怖かった

お腹から居なくなってしまう恐怖もすごかった


そうしていたら先生が部屋に来てくれて、破水させてくれた

びっくりした、すごい勢いで。

先生からこれが完全な破水だよ、と声をかけてもらう。

そして思い切りいきむこと3回ほど。

胎胞脱出していた子が出てきてくれた。

女の子だった。小さくて壊れそうで、それなのに動いていた。

すぐに抱っこさせてもらえて名前を呼ばせてもらった。

涙が溢れた、一生懸命声をかけた。

産まれてくれてありがとう、大きくしてあげれなくてごめん、って。

顔を見たらどうなるんだろうと思ってたけど、どうもならなかった

ただ感謝が溢れて、涙も止まらなかった

しばらく抱っこさせてもらって腕の中でってお空にかえっていった。


二人目は、そこからなかなか出てきてくれなかった。

お腹にいたいよねって話しかけてた。

でも二人とも逆子だったのに長女を産んでから次女は回転して頭を下にしてくれた。

そして、長女が出てからお腹がとっても張ってきてくれた。

二時間後に何度も何度もいきんで、先生がお腹を体重かけて思いっきり押して、わたしも唸りながらいきむ。

そして次女誕生。

奇跡的に小さな短い産声をあげてくれた。ありがとう。

抱っこさせてもらったら動いてて顔見ないで〜ってしてた。

たくさん話しかけた。

しばらく次女は動いていて、また腕の中でお空にかえせた。

本当は二人とも先生からは生きて産まれては来れないと言われていた。

けど、本当に頑張ってくれた。

お腹も痛くならず、わたしは二人をいきむ体力を残してもらった。

どこまで親孝行なんだ、と思う

こんな優しいコたち、誰に似たの?って。

奇跡しかなかった。

本当に二人ともお疲れ様、本当に本当にありがとう。

延命措置しなかったおかげで最後まで一緒にいれた。

これが正しかったかはわからない、後悔も無いとは言えない

育ててあげたかった。お話したかった。生かしてあげたかった。

でもわたし生きた二人に会えて、世界一幸せだった。

ありがとう。

本当に二人ともよく頑張ってくれたね。愛しかった。