バブル時代★ | 悪あがき女製作所

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-日日是好日をモットーに生きる女の戯言-
ラヴ☆蒲田

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バブル到来だとか、平成バブルと言われているが、











昭和のバブルを経験した私にはピンと来ない









昭和のバブルは本当に変だった。









私はその時代に、フリーで商品企画やらの仕事をしたり、







銀座でホステスしてみたり







まさにバブルの真っ只中を味わう場所にいた。









一晩で自分が係の席で80万のロマネが5本も6本も空く、









誕生日の翌日は、花を引き取るために2トントラックを店に行かせる









ちょっと異常









なぜか私のお客様はバブルとはあまり縁のない堅実な方、関係のない職業の方だけだったので、これでも地味な方だ









そして、バブルがはじけても誰ひとりとして沈んだ人はいなかった。









ママには『奇跡のひと』

そう呼ばれた。













誰とも特別な関係にはならず









恋人は大学生で









昼間の仕事1本にするからと









それも売り上げがまだまだ安定していたフリーの仕事も辞め、









高額収入の銀ホスも辞め









会社員になる









そう発表した時に、誰もが驚き









『銀座の異端児はあがる時も異端児』









そう噂されたらしい。












かなりな変り者、









私のお客さんはそんな私を面白がってくれたのか、変り者同士気が合うのか









難しいひと専門(もしくは猛獣使い)









いつしかそんな風に思われていた。









女の子がヘルプにつきたくない席ナンバー1を誇る私の係









ヘルプは黒服のことが多かった。















その黒服の一人ととある場所でばったりあった











スーツ姿は昔の面影のままだけど何か違う









圧倒的な違いがある









夜のにおいがしない









『いやぁ、昼間の仕事しているんですよ、Iさんのところで』











Iさんは私がはじめてもった係のお客様、

そしてIさんも私がはじめてつけた係。







ずっと係を決めず、いつも、どこの店でも店あずかりのお客様だったらしい









Iさんに初めて係がついたと銀座村で回覧板が回った時(銀座は狭いエリアで、噂話はすごい早さで広まる)









『どんなホステスだ?』









わざわざ見に来る同業者まで出た。









ーそのIさんの会社で!?









一瞬驚いたが、彼は立派な黒服だった









常に回りに気を配り、的確な状況判断









どの席にどの子をつけるのか









複数のお客様が見えた時の係の回し方










完璧と言っていいほどだった









Iさんが会社に欲しいと思って当たり前だ











『それにですね―』









彼は少し照れ臭そうに話を続けた。













彼は中学生の頃、相当ぐれて高校には行っていない









そんなカレにIさんは大検取らせて、大学にもポケットマネーを貸して行かせたそうだ。









『自分は気にしないけど、社会は気にする輩が多い。今からでもどうにか出来る事はやって、弱みを減らせ!Iさん、自分にそう言って。』











いやあ、それに応えた貴男もすごいよ!









ちなみにそのIさんは東大法学部卒だ。








あとでこっそりとIさんの右腕といわれていた人に連絡をしてみた。








すると、










『自分は健康上、もうながく会社にはいないつもりだ。




自分のあと、Iさんには彼についていて欲しいと思っている』






  




そう言っていた。








黒服だった彼は










『いやぁ、中卒で就職も無くて、きれいな女に囲まれて仕事が出来るっていうんで



銀座に入ったけど、こんな人生になるなんて思いもよらなかったですよ。



kimimatsuさんがよくアフターに誘ってくれて、それが縁でkimimatsuさんが


銀座あがったあとは僕がIさんの係だったんですよ(笑)』












おいおい、黒服を指名かよ!相変わらず変な爺だ(笑)








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人との縁はまったく不思議なものでどこでどうなるかわからない









だけど、久しぶりに会った彼がネオンではなく太陽の下でも素敵に輝いていたから









すごく嬉しかった。









近いうちにIさん交え3人で飲む約束をした。









別れた後、なんとなくIさんの年齢を計算してみたら







やっべー、棺桶に片足突っ込んでる(笑)









ここで16年も経って再会したこと









これも何かの縁なんだろうなぁ









こういう事があると、









やっぱり人とのつながりって本当にすごい









そう思わずにはいられない







嫌な事が色々あっても、人とかかわる事が好きでいられる









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みなさんとの出会いもきっと私には大きな価値







たまにリアルでの知人にブログの記事について咎めらることもあった・・・








気づかぬうちに不快感を与えたりしているかもしれない。







でも私はきっと書くことを止められない。





誰かをひどく傷つけてしまうのであればそれはいけない事かもしれないけど





少しは考えながら書いているつもり






意外と突拍子もない方が自分のことだと勘違いしている場合もあるし・・・(苦笑)







だけどあまりヒドイなと感じた時は







どうぞ叱ってくださいな

m(__)m