3月も半ばを過ぎました。
そろそろ東京の桜が開花しますね。
私の学校はあと一週間続きます。
この時期の学生はやる気がないんです。毎年3月の授業は苦労します。
上位クラスを担当している同僚の先生が、日本語が上手な学生はもう学校で学ぶことはないと思っているようだと言っていました。日本語を学ぶチャンスは今しかないのに、本当にもったいないと思います。
どんなに日本語学校で上のクラスにいても、大学や就職をした学生は苦労します。
日本語の先生は、どんな日本語を話そうと学生の話を聞いて理解しようとします。
しかし、現実の日本語環境にでたら、一生懸命に聞いてくれる人はいません。
プライベートレッスンの生徒さんでも、先生とは会話が弾むのに、なかなか職場の人と話せないという人がほとんどです。
学校やクラスの中では受身の自分ですが、一歩外に出たら自分から積極的にコミュニケーションを取る必要があります。
積極性というのは、日本語力とは関係がありません。
頭では分かっていても、異国でのコミュニケーションには勇気がいります。
私も、外国での生活をした経験があるのでとてもよくわかります。
大切なことは、まずその場にいるということだと思います。
逃げずに、どれだけの時間を日本人と過ごせるかということです。
相手がどう思おうと、その場にいてみてください。
一度や二度で諦めずに、その場にいるということが大切です。
日本人は自分のことばかり話す人より、聞いてくれる人を好みます。
日本語上級者であれば、少しは話についていけると思います。
初めから打ち解けることはできなくても、
その場を共有することができれば、少しずつでも人間関係は築いていけます。
「冬は必ず春となる」という言葉があります。
厳しい時期があったとしても、必ず花は開きます。
自分の思い描く日本語の環境をつくっていけます。
春! きっと日本でいい友達ができますよ!
頑張ってくださいね。