内視鏡手術から2ヶ月が経過 | 伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

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こんにちは。お久しぶりになってしまいました。

一昨日からの熊本の地震のニュースに心を痛めています。
まだ余震が頻繁に続く今、天候が悪くなり始めている中
土砂災害が大きくなることが懸念されます。
TVの映像から不自由な避難所生活、そして懸命な救助などを見て
災害の大きさが伝わってきます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに
災害が一刻も早く広がりがおさまることをただただ願うばかりです。


そんな中ではありますが... 
私は、2月16日に内視鏡手術をしてから今日でちょうど2ヶ月が経ちました。
手術を終えて翌日の17日に退院し、18日から私のリハビリが始まったことまで
お伝えしていました。
その後もNTCと隣接しているJISSのリハビリ室でさまざまな怪我を抱えているアスリートと
一緒にリハビリに励む毎日です。
JISSと並行してPNF研究所でのリハビリも継続してやっています。

この2ヶ月…
最初の1ヶ月はやはり術後の影響か、生活にもまだ不安が大きかったり
動きによってはすごく気を使うことも多かったです。
日常生活の中で言うと、車での移動が多いので乗り降りの時が一番怖かった。
正座もずっとできなかったけど今はなんとなくできるようになっています。
リハビリを始めた頃は筋肉が落ちているだけでなく、筋肉の反応も悪かったけれど
悪いなりに今、少しずつよくなり始めている状況です。
しばらく汗を流すこともなかったのですが…最近は動きながら汗を流せるので
体を動かしている感覚が心地いいです。

振り返ると…
1月に出場したAustlarian Open予選を最後にテニスは一切できていません。
予選1回戦は1月14日だったのですでに3ヶ月が過ぎています。
リハビリの時にラケットを振りながら臀筋を使うリハビリメニューのときに
ラケットを持つだけ。
鏡の目の前にラケットを持っているとつい素振りはしてしまうけど
テニスがしたいって気持ちには膝が無理なことがわかるからなれないみたい。
秋口から正直、かなり膝に負担がかかった中でやってきたので
今はおとなしくしっかり治すモードに気持ちがなっているから⁈
テニスどころか陸を走ることも自転車にもまだ乗れていないんです…

地味なリハビリを日々日々繰り返す毎日ですが、そんな中、嬉しい出来事が!
AustlarianOpenからの届き物。
 

1989年に初めてグランドスラムに出場したのがAustlarian Openでしたが
それから50回の出場だったようです。

今は怪我でツアーには行けない日々で、何年振りかの東京にいる生活が
嘘のようだけど、この贈り物が私に怪我に立ち向かうさらなるパワーを
届けてくれたみたい。
20代の頃には長いキャリアを求めるよりも濃さを求めている傾向が強かった。
でも歳を重ね、気がつけばこんな贈り物が届き、
素直に嬉しく、そして自分自身を誇りに思います。
知らず知らずとはいえ一つ一つ積み重ねてきた証だから。

長いブランクがあったとはいえ、20代の勝ちに拘り世界の4位にまでなることができ
グランドスラム準決勝を3度経験できた最高のキャリアと
37歳からの再チャレンジで継続している今のキャリア。
テニスへの愛は今の方が断然大きく強くなっているから、負けることが多くなった今、
体が思うようについてこなかったり、回復しなかったりすることが多い中でも
少しでも長くテニスと向き合っていたいと願っている。

いい加減、自分の体を考えてテニスとの距離を置くことも一つの生き方。
でもこんなときだからこそあと少し大好きなテニスと向き合う時間を
持ち続けたいと今は思っているんです。
そんな思いを感じてか、関わってくださる方々が私の決断を待ってくれています。
どんな決断をするにしろ、自分らしい決断をしたいと思っています。

この2ヶ月の間にリハビリに励みながら
再手術に向けて何が一番いい選択なのかじっくりと模索してきました。
何人もの素晴らしいドクターに会いに行き、お話を聞き、意見をいただいてきました。
今、次へのステップを踏み出せる少し手前まできています。
ご報告できる段階になるまでもう少し待っていてください。