3.11から1年 | 伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

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3.11の東日本大震災から1年。
昨年の今日、私は昨日までいたIndian Wellsにいました。
そしてその日は本戦プレイヤーは必ずプレイヤーズパーティに
出なければならず出席していました。
パーティを終えてホテルの部屋に戻り
ふとTVをつけると....
Breaking Newsという文字と一緒に
映画のシーンとも思える映像が目に飛び込んできました。
自分自身が目にしているのが何なのか?
疑う気持ちと
信じたくない気持ちと
怖さのあまりドキドキする気持ちと
たくさんのいろんな想いを感じながら
TV画面をずっと見ていた事を覚えています。

たくさんの方が亡くなられ、行方不明の方も多く
1年経った今も避難所生活を送られる方、
そして苦しみ、寂しさ、不安などいろんな想いを
抱えながら生きてらっしゃる方々がいらっしゃることを
思うと、胸が張り裂けそうな気持ちになります。

この1年、自分自身にできることを考えながら
「For Always Smile義援金」を立ち上げて協力を
お願いしてきました。
基金を立ち上げてすぐに協力してくれた方々、
すでにほかに協力しつつも「For Always Smile義援金」にも
協力してくださった方、
今なお、地道に寄付を続けて下さる全ての方々に
感謝の気持ちでいっぱいです。

私は人間が生きていく上でスポーツが与えるパワーは必ずあると信じ、
この1年、私自身もテニスと改めて向き合ってきました。
41歳の私にも昨年は苦しい中でも這い上がる力を
発揮する事ができました。
必ず這い上がりたいと思う強い気持ちを持ち続けたからこそ。
どんな状況のときにも諦めず戦うことの大切さ。
負けることを恐れず、受け止められたこと。
必ずいつか遠い先に光が見え始めるときがくること。
どんな状況も戦い続ける事が自分自身の使命とも感じ、
戦い続けて来た結果です。

そんな私自身の経験の中で、被災地の方々のことを考え
これまで皆様に協力していただいた義援金の方向性として
『今』を考えると、スポーツ、テニスの前に、
目の前の生活を抱えている子ども達のことが
やはり私にとっては気がかりです。
そこで、そんな子供たちへの支援を優先することに
させていただきたいと思います。

まだまだ先が長い子ども達には、お金が全てではないけれども、
長い援助が必ず必要だと思います。
そのためにはそれを支えている人たちへの助けに
繋がってほしいとも考えています。

被害の大きかった福島、宮城、岩手の3県、
子供たちに関する各県の基金へ、それぞれ義援金を
お送りすることにしました。

これが終わりではなく始まりだと思っています。
今後も活動を続けながら、また新たな形で援助を
継続したいと考えています。

3.11のことを忘れることなく
1日も早い復興と被災者の方々にも
心から笑顔が溢れる日が来ることを信じ
犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。