ITF Poiters2011 1r | 伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

伊達公子オフィシャルブログ

タフな1回戦の接戦をを勝ち切ることができました。

そして長かった待ちに待ったこの1勝。

Cincinnatiで怪我してから
試合に出続けるものの勝ちには繋げられず
シングルスでは勝てなかったのです。

いつか!
と信じて、戦い続けて来ましたが
やっとここで1勝できました。

今日の相手はしつこいことは覚悟でしたが
ほんとにしつこかったです。
(先週のHelepもしつこかったけど...)
ベースラインからかなり後ろに下がって
パワーあるボールを深く打ってきます。

角度あるボールを打つと、
さらに角度がついて返ってくるし
スタミナもあります。

途中から戦略を変え
サーフェイスも早いので
ネットで取れるポイント意識しながら
プレーすることを心がけました。

ファーストセット序盤から追い上げる立場。
中盤から流れを作ることができ
6ー4でファーストセットをゲット。

セカンドセットは1ゲーム目でブレイクに成功。
2ゲーム目の自分のサービスゲームで40ー0だったポイントで
追い込んで相手が返してきたボールが深く
ロブ気味にきたボールをドライブボールで
行ききれずバウンドさせてしまい結果ミスをしてしまいました。

こんなほんのちょっとしたことだけど
試合の流れとしては大きな大きなポイントにしてしまいました。
そのサーボスゲームをキープできずイーブンに戻されました。
追いつけそうで追いつけず結局セカンドセットを3-6で落としました。

1-1になったところで相手がトイレットブレイク。
このパターンになると私の動きがパタっと
止まってしまうことが多いので、相手がその作戦で来るなら
今日は一緒にトイレットブレイクを取りました。

そしてファイナルセットへ。

2-2からブレイクして3-2リード。
やっと掴み始めた流れ。
しかし相手がここでメディカルタイムアウト。
これまた相手はあの手この手を使ってきます。

最近WTAではこの手のメディカルタイムアウトを防ぐため
プレイヤーが使うメディカルタイムアウトをカウントしています。
明らかに多かったりすると罰金が科せられます。
ただグランドスラムを含むITFトーナメントは対象外。

私はすぐに長Tを着込み、体を冷やさないように心掛けました。
そしてメディカルタイムアウトが始まり2分前には
コートへ向かい心と体の準備をして待ちました。

大切な自分のサービスゲームできっちりキープする事ができ
4-2アップ。
そして再びブレイクに成功して5-2アップ。
自分のサイービスゲームでキープして終えれればベストでしたが
リターンが深く主導権を取られて劣勢になりキープできず。

サービスキープが簡単には出来ない試合でしたが
相手も同じ!と言い聞かせ我慢の中で攻める気持ちを
持ちながら最後まで戦い抜きました。

明日はErakovicとの2回戦。
彼女も怪我をしてしばらくランキングを下げていましたが
最近は心も体も充実しているようでランキングも
ジワジワと戻しています。
今日以上にErakovicは攻めのパターンも多いし
ボールが短く、甘くなればすかさずネットにも出てきます。
守りも堅い。

早い段階で早いサーフェイスを巧く利用し、
早いタイミングで攻めるパターンを作り上げれれば
必ずチャンスは出てくるはず。
そのためにはサービスの確率もしっかり上げ
主導権を常に持った試合運びを出来ればと思います。
そして大切なときこそ
判断をはっきりした迷いのないプレーを
やらなければなりません。

一つ一つのポイントに最後までベストを尽くすプレーを
やってきます。

伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~


試合直後!
久々のシングルス勝利でちょっと興奮状態。

ps:ここフランスのボールボーイたちは
Roland Garrosのために訓練されている子供たちのようで
ITFとは思えない完璧な動き。
試合の流れを崩される事もなくとっても集中しやすかったです。
審判もミスジャッジが多々起きると思って覚悟してましたが
かなり今日の試合では主審も線審も良く見てくれてました。