今回の記事はライブ翌日の観光の記録です。
キュウソ要素薄めの、ごくごく個人の旅日記です。
深夜、
お風呂に入って
加湿しまくって
夜食を食べて
レポをまとめて
そうして今日の幸せをカミ締めていると4時になっていた。
もう今日じゃなくなっている!!!
許せないほどの不摂生……
脳内BGMでKENKO不KENKOが警笛鳴らします。
そうそう、今回滞在したホテル、最高でした!!
ドリンクバー24時間使わせてもらえるし、簡単な食事(冷凍食品だけど)が破格に安い。
(前回の最後の載せたオムライスもそれ!)
朝はコンビニで売っているようなパンだけど3つももらえるし、タイミングよかったら肉まんもあるし(食べ物ばかり)(全部食べたわけではありません)
謎のラッコのキャラクターの主張が強いけど帰るころには愛着湧いてトートバッグ買ったよ。
そして何よりもホテルマンが皆さん本当に親切!
あったかい!!
❁
夜ふかししてしまった上に最近具合が悪かったのでいろいろ相まって、結論から言うと、翌日観光中に過去最大級の腹痛に襲われました。
私、既往歴があって、過去に入院も手術もしたし、最近結構またキツいんです。
少し前までかなり頻繁に病院に通っていたけれど、去年の夏にやっと年に一回で良いよと言われるようになった。
先生どうしてさ……もう大丈夫って言ったじゃない!!
(いや、だから、前日飛び跳ねまくって夜更かししたのは大きいのでは?寒いし。←冷静な私もいる)
チェックアウトが11:00と遅いのもこのホテルの魅力だった。
夜ふかしした分 しっかり目に寝て
(パンいただける6時には一回起きた)
のんびりのびのびと出発の準備をした。
荷物を預かってもらい観光に向かおうとすると、ホテルの方が「レンタサイクル無料ですよ!」と追いかけてきてくださった。
お優しいな……
自分の足で歩きたかったのでお礼を言って、贅沢なひとり時間のスタート。
前の記事でも書いた通り、敬愛するシンノスケさんへのリスペクトもあって、事前にマップアプリの中を妄想で闊歩。
いくつか素敵なカフェをピックしていた。
それを昨夜(今朝?)ホテルでもらった紙媒体(観光地図)に落とし込んで、こことこことここに行こう……!といよいよ脳内で妄想。
残念ながら臨時休業やオープン時刻が遅いなど、現地に着いてから気付くことも多かったんだけど、お店とお店の間の散歩も見所が多くて楽しかったので満足だ。
まずはエビスヤプロの前を通ったので、ハイチーズ!
せっかくなので、今回と前回の比較。
前回は本当に下見だけのために来たんだけどね。
ネズミくん裸みたいでかわゆい。
※これ標準装備です←まだ首割れていなかった頃
散歩の道中、思いもせずキムラヤさんの前を通った。
ここ、おととしの秋にエビスヤプロの下見をしたとき(↑この写真の時)に来たお店じゃないかな?
(ちなみにこの時はライブの予定があったというわけではないのですが、何となく行きたくなって行ってみた)
シンノスケさんが高頻度で上げていらっしゃるこちらのパン。
ミーハーな私は今回ももちろんたくさん買い込んで、その後の荷物は大きくなったんだけど
「でも幸せならOKです!!(満面の笑み)」
そう、こういう小さなハコでいいんだよ。。。
大きなステージじゃなくてもいい。
一つのことを続けることの素晴らしさと、難しさ・稀有さを考えた時間でもあった。
城下公会堂を出たあたりから、普通の腹痛が激痛へと変わる。
どうしようもないし、救急車を呼ぶほどではないはずだから老婆ペースで歩みを進める。
結構時間がかかってしまって、これが後の予定を狂わせたんだけど致し方ない。
それはそうと、変わらず景観が良い。
飾られているもの一つ一つも楽しい。
泣きそうになりながらやっとたどり着いたのは、後楽園近くにある川に面したカフェmoyau。
予想通り人気のお店のようだ。
川を眺めながら食事がしたかったのでそのようにお願いすると、
「一言もお話できませんが、本のある部屋があります。大丈夫ですか?」
とのこと。
まさにその部屋で過ごせたらと思っていたので通してもらった。
ちなみにこの部屋に通してもらわなくても、お話はしませんので安心してください。
メニューと一緒に店の注意書きがあった。
「写真を撮ることに夢中になるのではなく、ここにいる時間を楽しんでください」
「せっかく来ていただいた分 ゆっくりくつろいでいただきたいので、苦手な食材などは教えてください」
といったもので、好感度が高かった。
腹痛ながら、私なりの時間をここで過ごそうと思った。
お腹の痛みに背中を丸くしながら窓の外の川を眺める。
気持ちは穏やかになれるけど、痛みは和らがない。
本棚から見覚えのある詩集を手に取った。
茨木のり子の「おんなのことば」。
茨木のり子は高校生くらいの頃にはまって、当たり前に「自分の感受性くらい」に衝撃を受けたし、背中を押された。
この本も実家にあったし、多分今も母の部屋のどこかにあるはずだ。
もう慣れたものだと身構えずページをめくる。
一作目が「自分の感受性くらい」だった。
懐かしいな、と簡単な気持ちで読み進める。
次の瞬間、自分でもびっくりするくらい大きな涙が眼球から落ちてきた。
慌てて本を閉じる。
なんだこの現象、何?何?
止まらない。
慣れていないことは書いていない。
よく読んでいた詩だ。
もう一度落ち着いて読んでみようと開く。
だめだ。そんなの関係なくぼろぼろと溢れていた。
考えたらだめだけど頭が勝手に考えたようで、ふと昨日のアンコールのことが過った。
「私、いつまでこんなふうに応援できるんだろう」
もっと涙が止まらなくなった。
バッグからハンカチを出す。
今日に限ってネズミくんのタオルハンカチで、それを見て愛おしくてまた泣けてきた。
しばらく泣いて、泣き止んだタイミングでオムライスが届いて、おいしくてまた泣いて、思い出して泣いて、もう何をしてもダメだった。
ずっとベーシストでいてほしいし、ずっと表舞台で光を浴びてほしい。
でもこれも、ファンのエゴかもしれないな……
そして同時に、確かに、私は元気に戻ってきてねと思っている。
強く願っている。
これも絶対なのだ。
↑
ここではこうして長々と書いているけれど、当日カフェで泣いていた私はここまで複雑に考えるに至らず、シンプルに腹痛と詩の言葉と自分の謎感情が心身に刺さりまくって泣いていた。
こんな風になってしまったけど、それがこちらのお店で良かった。
何となく、泣くことを許されるお店だと思った。
冷めてしまった後のオムライスも十分においしかったです。
ごちそうさまでした。
一通り歩いて、後楽園を後にした。
また違う季節に来たい。
その時にはもう少し楽しい気持ちで来たいな。
ただ今日、このタイミングで一人の時間を持てたことは本当に良かったと思った。
心身ともにダメージを受けているからこそ、考えられることがあったと思う。
幸せな範囲の話です。
後楽園を出て、岡山城の外堀の景色を眺めながら、ふと聴こうと思ってサブスクを流した。
何の曲でしょう?
私も意外でした。
sumikaの「アンコール」。
もう絶対聴けないと思っていた。
でも、今聴こうと思った。
久しぶりすぎて知らないアーティストの声に聞こえた。
でも確かに知っている音だったし、いつかしっかりと感動したあの歌詞だった。
泣きはしなかった。
いい曲だなと思ったし、この曲に共感できたあの頃の私は楽しかったんだろうなと思える。
ちなみに私のsumikaベスト3は
amber
下弦の月
アンコール
です。
透明も好きだけど、これこそもう二度と聴けないのでは。
❁
グズグズと歩き、商店街に差し掛かる。
ここでスマホを見ると、pちゃんがコーヒーショップのURLを送ってくれていることに気付いた。
昨日セイヤさんが飲んでいらしたお店だった!!
昨日のセイヤさんのツイートを見て、手にお持ちのカップのロゴをめいっぱいズームして、3人で検索したり周りを歩いて探したりしたけれど、どこのお店か見つけることができなかった。
それを、見つけてくれたのだ!
私の滞在中に教えてくれた!!
ありがとう!!!!
結構落ちていたので、本当に救われた気分になったよ。
商店街をもう少し歩いたところにお店はあった。
ゆげさんくらいの規模のお店で、明るくて素敵な店内だった。
大きな焙煎機が中央にあって、緑色のコーヒー豆がクルクル回っている。
必然的に、西宮公演のはいからさん@緑の全身タイツを思い出した。笑
お店に入り、「こちらのお店はこの周辺ではここだけですか?」とお尋ねする。
そこから自然と会話が広がって、昨日セイヤさんがいらしたこともお伝えした。
何と店員さんは10年前にキュウソのライブに行ったくらいにキュウソが好きな方だった。
だけど昨日接客した時にセイヤさんがセイヤさんだと気付かれなかったらしい。
スサシのチヨさんとご一緒だったようで、赤い髪の方が目立っていて……とのことだけど、それに加えてセイヤさん謙虚だからだろうね。
昨日のライブの感想やスサシのことを話したり、
友人がこの場所を調べてくれてギリギリ滞在中に来ることができましたと伝えたり。
遠方から来たことに驚いていらした。
いつかまた是非ライブハウスで会いましょうっ!!と、盛り上がった。
お店の前で写真を撮りましょうか?と言っていただき、自分大好き人間の私が今日岡山で過ごした証拠が一枚もなかったことにこの時気付いた。
見返すと結構ひどい顔をしているこの日の私。。。
セイヤさんとチヨさんが選ばれたブレンドをいただいた。
さして違いが分かる人間ではないのですが「おいしい!」と唸り、すっかり盛り上がって話が途切れなかった。
幸せだなぁ。
お店を出て、歩きながらコーヒーを飲んで、心身温まって……
何より訪れるスポット一つ増えた。
pちゃんに感謝です。
帰り道エビスヤプロの前を通ったので、気持ちばかりだけどセイヤさんと同じ場所で同じものを持って撮った写真も残した。
図らずして典型的な推し活をしている自分が面白い。
(そういえば店員さんが、首に湿布貼っていらしたことが印象に残っていますとおっしゃっていた……!)
ホテルで荷物を受け取り、岡山駅へ向かう。
その道中に、昨日キュウキョ追加された「聖地」に寄る。
木原さんと加藤さんがデートしたという、あのお店です。笑
(私がお見かけしたあの時、あの短い時間でおふたりは近くのセレクトショップに行ってお買い物をされていたのだと後でストーリーズで知りました)
ガラガラとスーツケースの音を立てながらコンクリートを歩き、大げさで恥ずかしいなと思いながらお店の中へ。
私のファッションって男性のセレクトショップに入れるようなおしゃれなものではないので、なおかつこんな荷物を持っているし、店員さんは少し身構えられたんじゃないかな^^;
だけど店内の服を見て楽しんだ後(おしゃれじゃないけど見るのは何でも好き)ショーケースを眺めてじっとしている私を見て、話しかけてくださった。
「お探しのものですか?」
「えっと、」
探しているものがあるわけではないので、正直に伝えた
「昨日こちらのお店に、好きなアーティストの方がいらしたって聞いて。それで来ちゃいました^^」
「え、誰ですか?」
「キュウソネコカミっていうロックバンドです。いらしたのはサポートをしてくれている方とマネージャーさんなんですけど……」
「あぁ、分かったかも!どこであったんですか?」
「エビスヤプロです。」
「はいはいはい!」
やっぱり雰囲気あるもんね……!!
せっかくなので今回の記念に小物かアクセサリーを買おうと引き続きケースを眺める。
ピンキリで、いいなと思ったモノのお値段を聞くと2つともひっくり返るほどの高さだった。
(即決できる値段じゃなかったけど、目利きということで良しとしよう。)
余裕で買える価格帯でちゃんとかわいいな、と手に取ったモノは、ペンダントトップかな?
そう思って聞くと、指輪とのこと。
いろんな色があって、組み合わせて楽しめそう。
これに決めた。
ベージュ×べっ甲色にするか迷ったけれど(普段使いするなら間違いなくこちらだろう)
白×ネイビーにした。
ちょっと変わったものにしてみたかった。
「長いんですか?」
「いや、全然です……キュウソは一年半くらいで、サポートの方は2か月くらいです……」
自分で言っておきながら自分でドン引きした。
短すぎるのによくこんなに好きだと言えるものです。
ディスプレイ可愛いですね
とか
子供服もあるんですね
とか
(子供服ただの飾りだった)
男性の服って難しいです
とか
よく相手にしてくださったなこの会話。笑
とにかく楽しくお店での時間を過ごさせてもらいました。
ショップカードありますか?と聞くと、ない代わりに立派なショッパーをくださった!
指輪2つ買っただけなのに……!笑
何の関係もない指輪を手に入れたけど、何だか特別な時間を過ごせた感じがしたし、値段の20倍くらいの価値を感じています。
(撮影の許可をいただいています)
帰りの新幹線は引くほど爆睡して、無事温かい家に辿り着き、これで私のひとり時間は終わりです。